予算30万円台は、WQHD(1440p)を高画質・高フレームレートで本格的に楽しめるゾーンです。基準になるのはRTX 5070。フルHDはもちろん、WQHDを最高設定でも快適に、4KもDLSS 4を併用すればこなせます。
そして価格を追い直したところ、この帯に大きな変化がありました。2026年10月9日時点で、Ryzen 7 7700構成のRTX 5080が38万3,880円(16GB/SSD 500GB)で、30万円台に収まっています。CPUをRyzen 7 5700X(DDR4)にした構成なら36万8,880円です。RTX 5070はGALLERIAの標準構成で28万円台、THIRDWAVEのRyzen 7 5700X構成なら23万円台からありますが、32GB・1TBまで整えるとこの帯の入口になり、中盤がRX 9070 XT、上限でRTX 5080まで届く——という、かなり幅の広い帯になりました。ただし2026年9月にRTX 5070 Tiだけが大きく値上がりし、いまはRyzen 7 7700構成同士で上限のRTX 5080と3,900円差の位置に移っています。この記事では2026年8月22日時点(RTX 5070 Tiは2026年9月22日、ドスパラが10月8日に価格を改定したためRTX 5070とRTX 5080は2026年10月9日に再確認)の実売価格をもとに、30万円台で失敗しない選び方を整理します。
30万円台で狙える構成の目安
| パーツ | 目安 | ひとことポイント |
|---|---|---|
| GPU | RTX 5070〜RTX 5080 | 入口が5070、上限で5080が狙えます |
| CPU | Ryzen 7 7700 / 7800X3D | X3Dはゲームに特に強い |
| メモリ | 32GB | この帯なら32GBが標準 |
| ストレージ | 1TB SSD(NVMe) | できれば2TB。大作を多数入れるなら |
| 電源 | 750W・80PLUS GOLD以上 | RTX 5070の推奨。将来の余裕も |
2026年8月22日時点(RX 9070 XT・RTX 5070 Tiは2026年9月22日、RTX 5070・RTX 5080は2026年10月9日に再確認)で、ドスパラの公式ページに掲載されていた実売価格を安い順に並べると、こうなっていました。RTX 5070は標準構成(メモリ16GB・SSD 500GB)だと28万円台にとどまっており、30万円台の入口としてはSSDを1TBにした構成(31万3,880円)がちょうど当てはまります。なおドスパラでも、ゲーミング向けではないTHIRDWAVEブランドならRyzen 7 5700X構成で23万3,880円、Ryzen 7 7700構成で24万8,880円からあります(2026年10月9日時点、白の01W。黒の01Bはそれぞれ5,000円高くなります)。RX 9070 XT・RTX 5070 Ti・RTX 5080はRyzen 7 7700またはCore Ultra 5 225F、メモリ16GB DDR5、SSD 500GBという標準構成です。
- 288,880円 — RTX 5070(500GB)
- GALLERIA XPR7M-R57-GD(Ryzen 7 7700)。10月8日に274,980円から上がりました。標準構成のままだと28万円台で、30万円台からはまだ少し外れます
- 294,980円 — Radeon RX 9070 XT
- GALLERIA XGC5M-97XT-GD(Core Ultra 5 225F)。VRAM 16GBでRTX 5070の12GBより余裕があり、2026年9月は1万円値下がりしました
- 313,880円 — RTX 5070(1TB)
- GALLERIA XPR7A-R57-GD(Ryzen 7 7700)。2026年10月9日時点(8月は284,980円、10月6日は299,980円)。SSDを1TBにするとこの価格になり、30万円台の入口に入ります
- 379,980円 — RTX 5070 Ti
- GALLERIA XPR7M-R57T-GD(Ryzen 7 7700)。VRAM 16GBで4Kも本格的に狙えますが、2026年9月にGDDR7メモリ高騰の影響で7万円値上がりしました
- 383,880円 — RTX 5080
- GALLERIA XPR7M-R58-GD(Ryzen 7 7700/16GB DDR5/500GB SSD)。2026年10月9日時点。30万円台の上限で狙える最上位です。SSDを1TBにしたXPR7A-R58-GDは408,880円で、40万円台に入ります
ここで注目したいのがRTX 5080の38万3,880円です。少し前まで40万円台の入口だったGPUが、SSD 500GBの構成なら30万円台に収まります。しかもRyzen 7 7700構成同士・同じSSD容量で比べると、RTX 5070 Tiとの差は3,900円しかありません(Ryzen 7 5700X構成同士だと1万8,900円差です)。「30万円台=RTX 5070」という以前の目安は、もう上限を正しく表していません。予算を40万円弱まで見られるなら、RTX 5080は現実的な選択肢です。
もうひとつ見逃せないのが、RX 9070 XTとRTX 5070 Tiの関係が2026年9月で様変わりしたことです。以前はわずか5,000円差で並んでいた2機種ですが、GDDR7メモリの高騰でGeForce系だけが急騰し、Radeon系はむしろ値下がりするという非対称な動きが起きました。結果としてRX 9070 XTが29万4,980円(Core Ultra 5 225F)、RTX 5070 Tiが37万9,980円(Ryzen 7 7700)と、価格差は8万5,000円まで開いています。CPUを揃えたCore Ultra 5 225F同士(XGC5M-R57T-GD、36万9,980円)で比べても7万5,000円差です。VRAM容量・基本性能はほぼ互角なので、価格だけで見るならRX 9070 XTの優位がはっきりしました。なお、RTX 5070も9800X3D+32GB+1TBまで盛ると44万4,980円になり、RTX 5070 Ti(37万9,980円)どころかRTX 5080(38万3,880円)も上回ります。同じ予算を出すなら、GPUが一段上の5070 Tiに分があり、Ryzen 7 7700構成同士ならさらに3,900円足せばRTX 5080に届きます。
ただし、上のリストのうちRTX 5070(500GB版)・RX 9070 XT・RTX 5070 Ti・RTX 5080はメモリ16GB・SSD 500GBの標準構成である点にご注意ください(RTX 5070の1TB版のみSSDが1TBです)。30万円台で買うなら本来は32GB・1TB(以上)を基準にしたいところで、カスタマイズで増やせばそのぶん上乗せされます。GPUを1ランク上げるか、メモリとSSDを実用的な容量にするか——この帯ではその二択になりがちです。増設費用はショップと時期で変わるので、見積もり画面で実際の金額を確認してから決めてください。
なお同じRTX 5070でも、CPU構成とメモリ・ストレージ容量で価格は21万円ほど動きます(ドスパラで23万3,880円〜44万4,980円、2026年10月9日時点)。急いでいないならセール時期を待つ価値は大きいと言えます。価格と在庫は変動が大きいので、最新は必ず下記の各社ライブページで確認してください。
RTX 5070は実際に何fps出る?
RTX 5070は、前世代のハイエンドRTX 4080に迫る性能を持つミドルハイGPUです。WQHD最高設定でも多くのタイトルが90fps以上で動き、重量級でも快適。代表的なタイトルの平均fpsは次のとおりです(最高設定・DLSS/FSRなしの実測ベース)。
| ゲーム(最高設定・DLSSなし) | フルHD | WQHD | 4K |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク2077 | 157 fps | 104 fps | 49 fps |
| ゴースト・オブ・ツシマ | 125 fps | 92 fps | 52 fps |
| スターフィールド | 102 fps | 81 fps | 52 fps |
| モンスターハンターワイルズ | 67 fps | 54 fps | 34 fps |
| 黒神話:悟空 | 62 fps | 43 fps | 26 fps |
Apex・フォートナイト・VALORANTなどの競技系はCPU律速で、WQHDでも余裕で144fps以上に達します(GPU差が出にくいため、上表はGPU性能がはっきり出る重量級タイトルに絞っています)。注目したいのは4Kの欄。最高設定のネイティブでは、重量級は30〜50fps台に落ち込みますが、ここで効くのがDLSS 4のマルチフレーム生成。これを併用すれば、4Kでも快適なフレームレートまで一気に底上げできます(※フレーム生成は表示fpsが上がる一方で入力遅延がやや増えるため、対戦より一人用の高画質4K向き)。つまりRTX 5070は、WQHDが本命、4KはDLSSありきというキャラクターです。
遊びたいタイトルが決まっているなら、人気ゲーム別おすすめゲーミングPC一覧から逆算して選ぶのが確実です。
RTX 5070・5070 Ti・5080の選び分け
30万円台のどこに落とすかは、前後のGPUと並べると判断しやすくなります。
| GPU | VRAM | 目安のPC価格 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 21〜29万円 | フルHD高fps中心。WQHDも視野 |
| RTX 5070 | 12GB | 23〜45万円 | WQHDを高画質・高fps、4KもDLSSで |
| RTX 5070 Ti | 16GB | 35〜56万円 | WQHD最高〜4Kも本格的に狙う |
| RTX 5080 | 16GB | 37〜50万円 | 4Kを妥協なく遊びたい |
RTX 5070〜RTX 5080の価格は、ドスパラのRyzen 7 5700X構成から9800X3D構成までの幅です(2026年10月9日時点)。
フルHDが中心なら、20万円台のRTX 5060 Ti 16GBで十分です。なお2026年10月時点では20万円台前半からRTX 5070が買えます。WQHDを主役に、4KもDLSSでこなしたいというバランス派にちょうど良いのがRTX 5070。ただしVRAMが12GBなので、4Kの高精細テクスチャを長く使うつもりなら、同じ30万円台で買えるRTX 5070 Ti(16GB)に分があります。
そして予算の上限を40万円弱まで見られるなら、RTX 5080です。SSD 500GBの構成で38万3,880円という価格は、少し前まで40万円台の入口だったことを考えると、この帯でいちばん動きのあったポイントになります。Ryzen 7 7700構成同士ならRTX 5070 Tiとの差が3,900円しかないので、4Kを狙うなら5070 Tiより5080です。4Kを妥協なく遊びたいなら、無理にRTX 5070を盛るより5080に届かせるほうが素直です。
構成のチェックポイント
- GPU:RTX 5070(上限ならRTX 5080)
- WQHDならRTX 5070が基準です。4KはDLSS 4のフレーム生成を併用する前提で考えると満足度が高くなります。予算を40万円弱まで見られるならRTX 5080が射程に入ります。
- CPU:Ryzen 7 7700〜7800X3D
- WQHDでもCPUは効きます。とくにRyzen 7 7800X3DはゲームでのfpsがトップクラスなのでRTX 5070と好相性です。
- メモリ:32GB
- この価格帯なら32GBが標準。配信・動画編集や、重いタイトルの同時起動も安心です。
- ストレージ:1TB〜2TB SSD(NVMe)
- 大作はすぐ容量を使います。長く使うなら2TBも検討しましょう。
- 電源:750W・80PLUS GOLD以上
- RTX 5070の安定動作と将来の拡張に余裕を持たせます。
具体的なモデル例とBTOの狙い方
30万円台は、各社が最も力を入れる人気のミドルハイ帯です。型番と価格は変動や在庫切れがあるため、必ず下記の製品一覧で最新を確認してください(以下は構成の目安)。
- WQHDの本命 — 30万円台前半
- Ryzen 7 7700 / RTX 5070 / 32GB / 1TB
- ゲーム最強CPU構成 — 30万円台半ば
- Ryzen 7 7800X3D / RTX 5070 / 32GB / 1TB
- 4Kを妥協なく(標準構成) — 38万3,880円
- Ryzen 7 7700 / RTX 5080 / 16GB / 500GB
- セール狙い:フロンティア
- 金曜セールや季節セールが強力。RTX 5070搭載モデルがタイミング次第で大きく下がります。電源など細部のパーツ品質が高いのも特徴です。
- 定番ブランド:ドスパラ(GALLERIA/THIRDWAVE)
- サポートや実績で安心の定番。Ryzen 7+RTX 5070のWQHD向けモデルが揃います。簡易水冷や手厚い保証のモデルも選べます。
- 値頃で狙う:パソコン工房(iiyama LEVEL∞)
- 値頃モデルが出やすいショップ。CPUやメモリのバランスを見ながら選べます。
最新の在庫・価格・スペックは、各社の製品一覧で確認できます:パソコン工房 RTX 5070一覧/フロンティア/価格.com RTX 5070搭載PCランキング
各社の違いはBTOゲーミングPCメーカー比較で詳しく解説しています。レビューはドスパラ・フロンティア・ツクモ(G-GEAR)・パソコン工房(LEVEL∞)も参考に。ドスパラとパソコン工房の2社だけで迷う場合はドスパラとパソコン工房はどっちがいい?で、RTX 5070帯の価格差と構成の違いを比較しています。
メモリ高騰と「買い時」
2026年はAI向け需要を発端としたメモリとVRAMの高騰で、グラフィックボードもBTO完成品も値上がりが続いています。詳しい数字はゲーミングPCはいくら値上がりしたのかにまとめました。RTX 5070搭載機がドスパラだけで23万3,880円から44万4,980円まで開いているのも、この局面ならではの現象です。
- 急ぎでなければセールを待つ
- フロンティアの金曜セールなど、タイミングで数万円動くこともあります。買い時を選べるなら待つのも有効です。
- メモリは32GBを基準に
- この帯なら32GBが標準。高騰しているからと16GBに削ると、せっかくのGPU性能を活かしきれない場面が出ます。
- 必要なら今の相場で割り切る
- 高騰の解消は2027年以降との見方もあります。すぐ必要なら、今の相場で割り切るのも合理的です。
よくある失敗
- GPUにお金をかけてCPUを削る
- WQHDでもCPUは効きます。RTX 5070にRyzen 5クラスを合わせると、高fpsを狙う場面で頭打ちに。Ryzen 7クラス以上を合わせましょう。
- メモリ16GBで妥協する
- 30万円台でメモリ16GBは不釣り合い。32GBにしておくと、重いタイトルや配信・編集まで安心です。
- 4Kネイティブを期待しすぎる
- RTX 5070はWQHDが本命です。4Kの最高設定ネイティブは重いタイトルだと厳しめ。4Kは“DLSS 4併用で快適”と考えましょう。
よくある質問
Q.30万円台のゲーミングPCで何ができますか?
A.RTX 5070クラスなら、WQHDを最高画質・高フレームレートで快適に遊べます。多くのタイトルがWQHD最高設定で90fps以上。4KもDLSS 4を併用すれば快適です。配信・動画編集・3D制作などのクリエイティブ作業も余裕でこなせます。
Q.RTX 5070でWQHDは十分ですか?
A.十分です。サイバーパンク2077で約104fps、ゴースト・オブ・ツシマで約92fpsなど、WQHD最高設定でも多くのタイトルが90fps以上で動きます。eスポーツ系なら144fps以上も狙えます。WQHDをメインにするなら、まさに本命のGPUです。
Q.RTX 5070で4Kは遊べますか?
A.DLSS 4を併用すれば快適に遊べます。4Kの最高設定ネイティブでは重量級が30〜50fps台に落ちることもありますが、DLSS 4のマルチフレーム生成を使えば大幅に底上げできます。4Kをネイティブ中心で本格的に遊ぶなら、RTX 5070 Tiが候補です。
Q.RTX 5070とRTX 5070 Ti、どちらを選ぶべき?
A.WQHD中心で4KもときどきならRTX 5070で十分です。4Kを本格的に高画質・高fpsで遊びたい、VRAMに余裕(16GB)が欲しいなら、RTX 5070 Ti(30万円台後半〜40万円台)が候補になります。性能差は2割ほどで、価格差はそれ以上に開きます。
Q.CPUはRyzen 7 7700と7800X3D、どちらがいい?
A.ゲーム重視ならRyzen 7 7800X3Dがおすすめです。3D V-Cacheによりゲームでのfpsがトップクラスで、RTX 5070の性能を引き出せます。配信・編集も含めた総合力やコスパ重視なら7700でも十分です。
まとめ・次に読みたい記事
30万円台は、RTX 5070でWQHDを高画質・高フレームレートで楽しめるミドルハイ帯です。WQHD最高設定でも多くのタイトルが90fps以上、4KもDLSS 4併用で快適。CPUはRyzen 7 7700〜7800X3D、メモリ32GBが標準です。ただし同じRTX 5070でも構成とセールの有無で10万円以上動くため、GPUの型番だけで決めず、メモリ32GB・SSD 1TBを基準に比べてください。価格は日単位で動くので、最新は各社のライブページで確認しましょう。



