この記事は以前、「RTX 5060 Tiを盛るか、RTX 5070に届かせるか」という組み立てで書いていました。25万円台では5070が背伸びだという前提です。

2026年8月22日時点で各社を横断で調べ直したところ、その前提が崩れていました。G-Tuneが25万9,800円、ドスパラが25万9,980円、パソコン工房が26万4,800円でRTX 5070を出しています。3社は5,000円以内に収まっており、パソコン工房のほうはRyzen 7 7800X3Dと簡易水冷まで付いています。

25万円台はもう「届かせる」帯ではありません。問題は「どのRTX 5070を選ぶか」、あるいは「そもそも5070でいいのか」に変わりました。

先に結論

WQHDを狙うならRTX 5070です
この帯で買えるようになったので、無理に5060 Tiを盛る理由が薄くなりました
レイトレを多用するなら5060 Ti 16GBも残ります
5070のVRAMは12GBで、5060 Tiの16GB版より4GB少なくなります
同じ5070でも保証とCPUで選び分けてください
3年保証を取るか、上位CPUと液冷を取るか。この帯では性格が分かれます
メモリとSSDは後から足せます
標準構成は16GB・500GBが中心です。増設前提で組むという判断もできます

25万円台でRTX 5070が買えます

まず実売価格です。2026年8月に各社の公式ページで確認しました(ドスパラは8月22日に再確認)。

ショップ価格(税込)構成
マウス(G-Tune)259,800円Core i5-14400F/16GB/500GB・3年保証
ドスパラ259,980円Ryzen 7 7700/16GB/500GB
パソコン工房264,800円Ryzen 7 7800X3D/16GB/500GB・液冷
フロンティア(セール)299,800円Ryzen 7 9700X/32GB/1TB

25万円台に3機種が入っています。以前この記事で「RTX 5070は実売28万円台から」と書いていた前提は、もう当てはまりません。

なお同じRTX 5070でも、上は29万9,800円まで開きます。同じGPUで4万円の幅があるので、GPUの型番だけで判断しないでください。

同じ25万円台でも性格が違います

この帯の3機種は、価格が近いだけで中身の方向がまったく違います。

G-Tuneドスパラパソコン工房
価格(税込)259,800円259,980円264,800円
CPUCore i5-14400FRyzen 7 7700Ryzen 7 7800X3D
冷却空冷空冷簡易水冷
標準保証3年1年1年
G-Tuneは保証で選ぶ構成です
標準3年保証が付き、修理は郵送・引き取り・持込・訪問の4方式から選べます。ドスパラで3年保証にすると購入金額の10%がかかるので、そこを含めると価格差はさらに開きます
ドスパラは価格重視のベーシック構成です
Ryzen 7 7700・空冷・1年保証というシンプルな内容で、G-Tuneとほぼ同額の25万9,980円です。保証の手厚さやCPUのグレードを求めないなら選択肢になります
パソコン工房はCPUで選ぶ構成です
Ryzen 7 7800X3Dはゲーム用途で明確に上のグレードです。競技系タイトルやCPU律速のゲームを遊ぶなら、この差は体感に出ます
CPU律速のタイトルなら7800X3Dが効きます
VALORANTやApex、ドラゴンズドグマ2のように、GPUを上げても速くならない作品があります。該当タイトルはGPUを上げても速くならないゲーム16本にまとめました
長く使うつもりならG-Tune寄りです
3年目以降に故障したときの差が大きくなります。保証の条件は各社で違うので、期間だけでなく修理の受け方も見てください

各社の詳しい検証はマウスコンピューター(G-Tune)の評判パソコン工房(LEVEL∞)の評判にまとめました。

RTX 5070とRTX 5060 Ti 16GBはVRAMが逆転します

もうひとつ、この帯で判断が分かれる点です。上位のGPUのほうがVRAMが少ないという逆転が起きています。

RTX 5070RTX 5060 Ti 16GB
性能スコアの目安5,4904,410
VRAM12GB16GB
実売の目安25万9,800円〜20万4,980円〜

コア性能ではRTX 5070が約24%上ですが、VRAMは4GB少なくなります。これが問題になる場面があります。

レイトレを使うと12GBが天井に触れます
サイバーパンク2077はレイトレで12GB、パストレーシングや4Kでは16GBが目安です。黒神話:悟空もレイトレONで10GBを超えます
フルHDでも足りない作品が出てきました
ボーダーランズ4は1080pの最高設定で約11GB使います。解像度を下げて逃げる、という手が通用しなくなりました
VRAM不足の症状はfps低下ではありません
スタッターやクラッシュという形で出ます。フレームレートの数字だけ見ていると原因に気づけません
軽いタイトル中心なら影響はありません
FF14やARC RaidersはVRAM消費が控えめです。遊ぶ作品から逆算してください

タイトル別の実測はVRAM 8GBで足りないゲーム一覧にまとめています。レイトレを常用するつもりなら、RTX 5070の12GBは万能ではないという点は知っておいてください。

3つの選択肢

以上を踏まえると、25万円台の選び方は3つに整理できます。

1. RTX 5070を買う(25万9,800円〜)
WQHDを本格的に遊ぶならこれが素直です。保証を取るならG-Tune、CPUを取るならパソコン工房。メモリとSSDは後から足す前提になります
2. RTX 5060 Ti 16GBを盛る(20万4,980円+増設)
標準構成が20万円台前半なので、25万円あればメモリ32GB・SSD 1TBまで引き上げられます。VRAM 16GBを確保できるのが利点です
3. セールでRTX 5070の厚い構成を狙う(29万9,800円)
フロンティアのセール品はRyzen 7 9700X・32GB・1TBです。予算をあと4万円伸ばせるなら、最初から増設不要の構成になります

判断の軸は3つです。

解像度で決める
WQHDを高画質で遊ぶならGPU優先で5070。フルHD中心なら5060 Tiを盛ってメモリとSSDに回すほうが日常の快適さは上がります
レイトレを使うかで決める
常用するなら16GBのほうが安心です。オフにするなら5070のコア性能が素直に効きます
後から増設する気があるかで決める
GPUは後から替えにくく、メモリとSSDは増やせます。増設する気がないなら、最初から厚い構成を選ぶほうが結果的に安く済みます

メモリの増設は市販の2枚組が3万9,980円からです。ただし会社によって注文時の増設料金が大きく違うので、メモリの選び方もあわせて確認してください。

セールを待つ場合

急いでいないなら、待つ選択肢もあります。ただし2026年は注意点があります。

セールの効果は大きいままです
フロンティアでは同じ構成でセールと通常価格に8万円の差がありました。予算帯がひとつ変わる金額です
ただし相場の値下がりは期待できません
メモリとSSDは2026年7月に反転上昇しています。「夏まで待てば安くなる」という従来の季節性は今年には成立しませんでした
次の山は9月と11月末です
中間決算とブラックフライデーです。詳しくはゲーミングPCのセール時期にまとめました
待つならセールを待ってください
相場の値下がりを待つのではなく、セールという別の要因を狙うという意味です

よくある失敗

GPUの型番だけで価格を比べる
同じRTX 5070でも25万9,800円から29万9,800円まで4万円の幅があります。CPU・メモリ・SSD・保証をセットで見てください
保証を含めずに総額を比べる
標準1年の会社を3年にすると購入金額の10%前後かかります。G-Tuneの3年保証込みという条件は、この帯では効いてきます
VRAMを見ずにコア性能だけで選ぶ
RTX 5070は12GBです。レイトレを常用するなら、16GBのRTX 5060 Tiのほうが安定する場面があります
SSD 500GBのまま使い続ける
大作は1本100GBを超えます。500GBに入るのは3本前後なので、増設は前提と考えてください

よくある質問

Q.25万円台でRTX 5070は買えますか?

A.買えます。2026年8月22日時点で、G-Tuneが25万9,800円(Core i5-14400F・16GB・500GB・3年保証)、ドスパラが25万9,980円(Ryzen 7 7700・16GB・500GB)、パソコン工房が26万4,800円(Ryzen 7 7800X3D・16GB・500GB・液冷)で出しています。以前は28万円台からでしたが、この帯に入ってきました。

Q.RTX 5070とRTX 5060 Ti 16GB、どちらを選ぶべきですか?

A.遊び方で分かれます。コア性能はRTX 5070が約24%上ですが、VRAMは12GBで5060 Tiの16GB版より4GB少なくなります。WQHDを高画質で遊ぶなら5070、レイトレを常用するなら16GBのほうが安定する場面があります。ボーダーランズ4はフルHDの最高設定でも約11GB使うため、解像度を下げて逃げられないケースが出てきました。

Q.同じ25万円台でも、どこで買うべきですか?

A.何を取るかで変わります。G-Tune(25万9,800円)は標準3年保証で修理も4方式から選べます。ドスパラ(25万9,980円)はG-Tuneとほぼ同額ながら1年保証のベーシックな構成です。パソコン工房(26万4,800円)はRyzen 7 7800X3Dと簡易水冷が付き、CPU律速のタイトルで効きます。長く使うならG-Tune、CPU性能を取るならパソコン工房、シンプルに安く抑えたいならドスパラという分け方が実態に近いです。

Q.メモリ16GB・SSD 500GBで足りますか?

A.使い始めには足りますが、増設は前提と考えてください。大作は1本100GBを超えるため、500GBに入るのは3本前後です。メモリも2026年の主要タイトルでは32GBが安心なラインになっています。市販の2枚組は3万9,980円から買えますが、注文時の増設料金は会社によって大きく違います。

Q.セールを待ったほうがいいですか?

A.セールを待つのは今も合理的です。フロンティアでは同じ構成でセールと通常価格に8万円の差がありました。ただし相場そのものの値下がりは期待できません。メモリとSSDは2026年7月に反転上昇しており、「夏まで待てば安くなる」という従来の季節性は今年には成立しませんでした。

Q.25万円でRTX 5070 Tiは買えますか?

A.届きません。RTX 5070 Tiは30万9,980円からです。ただし以前より近づいており、あと6万円ほど積める見込みがあるなら30万円台の記事もあわせて確認する価値があります。なおRTX 5080も39万9,980円まで下がっているため、上位帯ほど値動きが大きい状況です。

まとめ・次に読みたい記事

25万円台の答えは、2026年8月に入って変わりました。

この帯でRTX 5070が買えます。G-Tuneが25万9,800円、ドスパラが25万9,980円、パソコン工房が26万4,800円。以前この記事に書いていた「あと3〜4万円足せば届く」という前提は、もう当てはまりません。

そのうえで、選び方は3つに分かれます。RTX 5070を買うか、RTX 5060 Ti 16GBを盛るか、セールで厚い構成を狙うか。

判断で見落としやすいのがVRAMです。RTX 5070は12GBで、RTX 5060 Tiの16GB版より少なくなります。コア性能は24%上ですが、レイトレを常用するなら16GBのほうが安定する場面があります。ボーダーランズ4のようにフルHDでも11GB使う作品が出てきた以上、解像度を下げて逃げるという手も使えません。

同じ25万円台でも、G-Tuneは3年保証、ドスパラは価格重視のベーシック構成、パソコン工房は7800X3D+液冷と性格が違います。価格が近いからといって同じものではない、という点は押さえておいてください。