この記事は以前、「RTX 5060 Tiを盛るか、RTX 5070に届かせるか」という組み立てで書いていました。25万円台では5070が背伸びだという前提です。
2026年8月22日時点で各社を横断で調べ直したところ、その前提が崩れていました。G-Tuneが25万9,800円でRTX 5070を出しています。その後の確認で、同じドスパラでもTHIRDWAVEブランドなら23万8,880円(Ryzen 5 7500F)、Ryzen 7 7700でも24万8,880円とさらに安いことも分かりました(2026年10月9日時点、白の01W。黒の01Bはそれぞれ5,000円高くなります)。さらに10月11日時点では、パソコン工房のRyzen 7 5700X機がセール価格20万9,800円(10月26日10:59まで、通常22万4,800円)で、RTX 5070の最安になっています。一方GALLERIAは28万8,880円に上がり、25万円台からは外れています。
25万円台はもう「届かせる」帯ではありません。問題は「どのRTX 5070を選ぶか」、あるいは「そもそも5070でいいのか」に変わりました。
先に結論
- WQHDを狙うならRTX 5070です
- この帯で買えるようになったので、無理に5060 Tiを盛る理由が薄くなりました
- レイトレを多用するなら5060 Ti 16GBも残ります
- 5070のVRAMは12GBで、5060 Tiの16GB版より4GB少なくなります
- 同じ5070でも保証とCPUで選び分けてください
- 3年保証を取るか、CPUの世代を取るか、セール価格を取るか。この帯では性格が分かれます
- メモリとSSDは後から足せます
- 標準構成は16GB・500GBが中心です。増設前提で組むという判断もできます
25万円台でRTX 5070が買えます
まず実売価格です。各社の公式ページで確認しました(ドスパラ・マウスは2026年10月9日、パソコン工房は10月11日、フロンティアは8月時点)。ドスパラは10月8日に告知なしで値上げしています。THIRDWAVEは同じ型番でも白(01W)が黒(01B)より5,000円安いので、ここでは白の価格を載せています。
| ショップ | 価格(税込) | 構成 |
|---|---|---|
| パソコン工房(セール) | 209,800円 | Ryzen 7 5700X/16GB(8GB×2)/500GB(10月26日10:59まで、通常224,800円) |
| ドスパラ(THIRDWAVE) | 238,880円 | Ryzen 5 7500F/16GB/500GB(白の01W。7700版は248,880円) |
| マウス(G-Tune) | 259,800円 | Core i5-14400F/16GB/500GB・3年保証 |
| ドスパラ(GALLERIA) | 288,880円 | Ryzen 7 7700/16GB/500GB |
| フロンティア(セール) | 324,800円 | Ryzen 7 9700X/32GB/1TB |
25万円台に入るのはG-Tuneの1機種だけですが、ドスパラのTHIRDWAVEは23万8,880円(Ryzen 5 7500F)で、25万円を下回ります。DDR4のRyzen 7 5700X版なら23万3,880円です。パソコン工房は同じRyzen 7 5700Xの機種がセール価格20万9,800円で、THIRDWAVEより2万4,080円安く、メモリも8GB×2枚です。以前載せていたパソコン工房のRyzen 7 7800X3D機(27万9,800円)は10月11日時点で販売終了しました。ゲーミング向けのGALLERIAは10月8日の値上げで28万円台後半になり、いちばん高くなりました。それでも、以前この記事で「RTX 5070は実売28万円台から」と書いていた前提が崩れたこと自体は変わりません。
なお同じRTX 5070でも、20万9,800円(Ryzen 7 5700X・セール価格)から44万4,980円(9800X3D+32GB+1TB)まで開きます(2026年10月9日〜11日時点)。同じGPUで約23万円の幅があるので、GPUの型番だけで判断しないでください。Ryzen 5 4500・メモリ8GBの19万9,980円の構成もありますが、メモリ8GBとCPU性能の制約があるため除外しています(Ryzen 5 4500のゲーミングPCは買いか)。
このG-Tuneの25万9,800円という価格は、携帯ゲーミングPCの上位機種ともほぼ同額です。ASUSの「ROG Xbox Ally X20」は25万8,800円で、専用GPUを積まない携帯機としては異例の高価格帯に入ります。携帯性が絶対条件でないなら、同じ予算で専用GPU搭載のデスクトップを選ぶほうが高い性能を得られます。詳しくはROG Xbox Ally X20とAlly Xの違いで比較しています。
同じRTX 5070でも性格が違います
この3機種は、同じRTX 5070でも中身の方向がまったく違います。
| G-Tune | パソコン工房 | ドスパラ(GALLERIA) | |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 259,800円 | 209,800円(セール) | 288,880円(THIRDWAVEは233,880円〜) |
| CPU | Core i5-14400F | Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 7700 |
| メモリ | 16GB | 16GB(8GB×2) | 16GB(16GB×1) |
| 標準保証 | 3年 | 1年 | 1年 |
- G-Tuneは保証で選ぶ構成です
- 標準3年保証が付き、修理は郵送・引き取り・持込・訪問の4方式から選べます。ドスパラで3年保証にすると購入金額の10%がかかるので、そこを含めると価格差はさらに開きます
- GALLERIAは値上がりで価格の優位性を失いました
- Ryzen 7 7700・空冷・1年保証というシンプルな内容ですが、2026年10月9日時点で28万8,880円で、G-Tuneより2万9,080円高くなっています。ただし同じRyzen 7 7700のTHIRDWAVE AD-R7A57A-01Wなら24万8,880円です。ドスパラで買うならブランドを絞らずに探してください
- パソコン工房はセール価格で選ぶ構成です
- Ryzen 7 5700XのLEVEL-M155-R57X-TKXが、セール価格20万9,800円(通常22万4,800円、10月26日10:59まで)でこの帯の最安です。CPUは1世代前のAM4ですが、メモリは最初から8GB×2枚のデュアルチャネルです。出荷予定は2〜3週間です
- CPU律速のタイトルを重視するならX3Dは予算外です
- 以前この帯に入っていたパソコン工房のRyzen 7 7800X3D機(27万9,800円)は10月11日時点で販売終了し、同社でRTX 5070とX3Dを組み合わせるとRyzen 7 9800X3D機のセール価格37万4,800円からになります。VALORANTやApex、ドラゴンズドグマ2のように、GPUを上げても速くならない作品があります。該当タイトルはGPUを上げても速くならないゲーム16本にまとめました
- 長く使うつもりならG-Tune寄りです
- 3年目以降に故障したときの差が大きくなります。保証の条件は各社で違うので、期間だけでなく修理の受け方も見てください
各社の詳しい検証はマウスコンピューター(G-Tune)の評判とパソコン工房(LEVEL∞)の評判にまとめました。ドスパラとパソコン工房だけを比べたい場合はドスパラとパソコン工房はどっちがいい?で、この帯(RTX 5070)の価格差と、8月から優劣が入れ替わった経緯を解説しています。
RTX 5070とRTX 5060 Ti 16GBはVRAMが逆転します
もうひとつ、この帯で判断が分かれる点です。上位のGPUのほうがVRAMが少ないという逆転が起きています。
| RTX 5070 | RTX 5060 Ti 16GB | |
|---|---|---|
| 性能スコアの目安 | 5,490 | 4,410 |
| VRAM | 12GB | 16GB |
| 実売の目安(Ryzen 7 5700X構成) | 23万3,880円〜 | 20万8,880円〜 |
コア性能ではRTX 5070が約24%上ですが、VRAMは4GB少なくなります。これが問題になる場面があります(価格はドスパラ THIRDWAVEのRyzen 7 5700X構成・白の01Wで、差は2万5,000円です。2026年10月9日時点)。
- レイトレを使うと12GBが天井に触れます
- サイバーパンク2077はレイトレで12GB、パストレーシングや4Kでは16GBが目安です。黒神話:悟空もレイトレONで10GBを超えます
- フルHDでも足りない作品が出てきました
- ボーダーランズ4は1080pの最高設定で約11GB使います。解像度を下げて逃げる、という手が通用しなくなりました
- VRAM不足の症状はfps低下ではありません
- スタッターやクラッシュという形で出ます。フレームレートの数字だけ見ていると原因に気づけません
- 軽いタイトル中心なら影響はありません
- FF14やARC RaidersはVRAM消費が控えめです。遊ぶ作品から逆算してください
タイトル別の実測はVRAM 8GBで足りないゲーム一覧にまとめています。レイトレを常用するつもりなら、RTX 5070の12GBは万能ではないという点は知っておいてください。
3つの選択肢
以上を踏まえると、25万円台の選び方は3つに整理できます。
- 1. RTX 5070を買う(20万9,800円〜)
- WQHDを本格的に遊ぶならこれが素直です。セール中の本体価格ならパソコン工房、Ryzen 7 7700以上ならドスパラのTHIRDWAVE、3年保証込みの手軽さならG-Tune。メモリとSSDは後から足す前提になります
- 2. RTX 5060 Ti 16GBを盛る(21万9,980円+増設)
- Ryzen 5 7500F機(AD-R5A56C-01W)の標準構成が21万9,980円なので、注文時にSSDを1TB(+1万9,000円)、メモリを8GB×2の2枚挿し(+1万5,000円)にしても25万円台前半に収まります。VRAM 16GBを確保できるのが利点です
- 3. セールでRTX 5070の厚い構成を狙う(32万4,800円)
- フロンティアのセール品はRyzen 7 9700X・32GB・1TBです。予算をあと6万5,000円伸ばせるなら、最初から増設不要の構成になります
判断の軸は3つです。
- 解像度で決める
- WQHDを高画質で遊ぶならGPU優先で5070。フルHD中心なら5060 Tiを盛ってメモリとSSDに回すほうが日常の快適さは上がります
- レイトレを使うかで決める
- 常用するなら16GBのほうが安心です。オフにするなら5070のコア性能が素直に効きます
- 後から増設する気があるかで決める
- GPUは後から替えにくく、メモリとSSDは増やせます。増設する気がないなら、最初から厚い構成を選ぶほうが結果的に安く済みます
メモリの増設は市販の2枚組が3万9,980円からです。ただし会社によって注文時の増設料金が大きく違うので、メモリの選び方もあわせて確認してください。
セールを待つ場合
急いでいないなら、待つ選択肢もあります。ただし2026年は注意点があります。
- セールの効果は大きいままです
- フロンティアでは同じ構成でセールと通常価格に8万円の差がありました。予算帯がひとつ変わる金額です
- ただし相場の値下がりは期待できません
- メモリとSSDは2026年7月に反転上昇しています。「夏まで待てば安くなる」という従来の季節性は今年には成立しませんでした
- 次の山は9月と11月末です
- 中間決算とブラックフライデーです。詳しくはゲーミングPCのセール時期にまとめました
- 待つならセールを待ってください
- 相場の値下がりを待つのではなく、セールという別の要因を狙うという意味です
よくある失敗
- GPUの型番だけで価格を比べる
- 同じRTX 5070でも20万9,800円(セール価格)から44万4,980円まで約23万円の幅があります。CPU・メモリ・SSD・保証をセットで見てください
- 保証を含めずに総額を比べる
- 標準1年の会社を3年にすると購入金額の10%前後かかります。G-Tuneの3年保証込みという条件は、この帯では効いてきます
- VRAMを見ずにコア性能だけで選ぶ
- RTX 5070は12GBです。レイトレを常用するなら、16GBのRTX 5060 Tiのほうが安定する場面があります
- SSD 500GBのまま使い続ける
- 大作は1本100GBを超えます。500GBに入るのは3本前後なので、増設は前提と考えてください
よくある質問
Q.25万円台でRTX 5070は買えますか?
A.買えます。2026年10月9日時点で、G-Tuneが25万9,800円(Core i5-14400F・16GB・500GB・3年保証)でRTX 5070を出しています。本体価格だけならドスパラのTHIRDWAVE AD-R5A57A-01W(Ryzen 5 7500F)が23万8,880円とさらに安いものの、3年保証を付けると26万2,768円です。さらに10月11日時点では、パソコン工房のLEVEL-M155-R57X-TKX(Ryzen 7 5700X・8GB×2枚・500GB)がセール価格20万9,800円(10月26日10:59まで)で最安です。ドスパラのGALLERIAは28万8,880円で、25万円台からは外れています。以前は28万円台からでしたが、G-Tuneを起点にこの帯まで下りてきました。
Q.RTX 5070とRTX 5060 Ti 16GB、どちらを選ぶべきですか?
A.遊び方で分かれます。コア性能はRTX 5070が約24%上ですが、VRAMは12GBで5060 Tiの16GB版より4GB少なくなります。WQHDを高画質で遊ぶなら5070、レイトレを常用するなら16GBのほうが安定する場面があります。ボーダーランズ4はフルHDの最高設定でも約11GB使うため、解像度を下げて逃げられないケースが出てきました。
Q.同じRTX 5070でも、どこで買うべきですか?
A.セール中の本体価格ならパソコン工房、Ryzen 7 7700以上で1年保証に割り切るならTHIRDWAVE、3年保証込みの手軽さならG-Tuneです。THIRDWAVEのRyzen 5 7500F版(AD-R5A57A-01W)は23万8,880円で、3年保証(本体構成の10%)を付けると26万2,768円になり、G-Tune(25万9,800円)より2,968円高くなります。10月6日時点ではTHIRDWAVEが保証込みでも9,022円安かったのですが、10月8日の値上げで入れ替わりました。DDR4のRyzen 7 5700X版(AD-R7X57A-01W、23万3,880円)なら保証込みで25万7,268円とG-Tuneより2,532円安くなりますが、CPUとメモリが1世代前のAM4環境です。G-Tuneは3年保証と24時間電話サポートが最初から付く手軽さが強みです。パソコン工房のLEVEL-M155-R57X-TKX(Ryzen 7 5700X)はセール価格20万9,800円で、延長保証(3年で本体価格の約10%)を足してもG-Tuneより安い計算ですが、セールは10月26日10:59までです。以前載せていたRyzen 7 7800X3D機(27万9,800円)は10月11日時点で販売終了しています。
Q.メモリ16GB・SSD 500GBで足りますか?
A.使い始めには足りますが、増設は前提と考えてください。大作は1本100GBを超えるため、500GBに入るのは3本前後です。メモリも2026年の主要タイトルでは32GBが安心なラインになっています。市販の2枚組は3万9,980円から買えますが、注文時の増設料金は会社によって大きく違います。
Q.セールを待ったほうがいいですか?
A.セールを待つのは今も合理的です。フロンティアでは同じ構成でセールと通常価格に8万円の差がありました。ただし相場そのものの値下がりは期待できません。メモリとSSDは2026年7月に反転上昇しており、「夏まで待てば安くなる」という従来の季節性は今年には成立しませんでした。
Q.25万円でRTX 5070 Tiは買えますか?
A.届きません。RTX 5070 Tiは2026年9月にGDDR7メモリ高騰の影響で30万9,980円から37万9,980円へ値上がりし、以前より差が開きました。あと13万円ほど積む必要があるので、30万円台の記事もあわせて確認してください。なおRTX 5080はRyzen 7 7700・SSD 500GBの構成で38万3,880円(2026年10月9日時点)なので、7700構成同士ではRTX 5070 TiとRTX 5080の価格差が3,900円しかありません。
まとめ・次に読みたい記事
25万円台の答えは、2026年8月に入って変わり、その後も動き続けています。
この帯でRTX 5070が買えます。2026年10月9日時点で、ドスパラのTHIRDWAVEなら本体23万8,880円、G-Tuneが3年保証込みの25万9,800円です。ドスパラの10月8日の値上げで、THIRDWAVEに3年保証を付けると26万2,768円になり、保証込みの総額ではG-Tuneが逆転しました。さらに10月11日時点では、パソコン工房のRyzen 7 5700X機がセール価格20万9,800円でいちばん安くなっています。セール中の本体価格ならパソコン工房、Ryzen 7 7700以上で1年保証に割り切るならTHIRDWAVE、3年保証込みの手軽さならG-Tuneと考えてください。ドスパラのGALLERIAは28万8,880円で、25万円台からは外れました。それでも、以前この記事に書いていた「あと3〜4万円足せば届く」という前提が崩れたこと自体は変わりません。
そのうえで、選び方は3つに分かれます。RTX 5070を買うか、RTX 5060 Ti 16GBを盛るか、セールで厚い構成を狙うか。
判断で見落としやすいのがVRAMです。RTX 5070は12GBで、RTX 5060 Tiの16GB版より少なくなります。コア性能は24%上ですが、レイトレを常用するなら16GBのほうが安定する場面があります。ボーダーランズ4のようにフルHDでも11GB使う作品が出てきた以上、解像度を下げて逃げるという手も使えません。
同じRTX 5070でも、G-Tuneは3年保証、パソコン工房はセール価格とメモリ2枚挿しと性格が違ううえ、ドスパラは値上がりで価格の優位性も失っています。価格が近いからといって同じものではない、という点は押さえておいてください。



