「10万円でゲーミングPCは買える?」——結論から言うと、2026年8月現在、新品で買えます。ドスパラのTHIRDWAVE AD-R5A35Aが99,980円で、グラフィックボードもきちんと載っています。

ただし「買える」と「満足できる」は別の話です。この記事では、その99,980円モデルの中身を具体的に検証したうえで、なぜ多くの人にとってあと4万円、あと7万円を足したほうが結果的に安くつくのかを、実売価格で説明します。

99,980円で実際に買えるものの中身

まず事実確認から。2026年8月時点でドスパラが販売しているTHIRDWAVE AD-R5A35Aは、新品で99,980円です。中古でもアウトレットでもありません。

CPU
Ryzen 5 4500(6コア12スレッド、2022年のZen 2世代)
グラフィック
GeForce RTX 3050 6GB。おおむねGTX 1660 Superに近い性能帯で、RTX 3050の8GB版よりもさらに絞られた構成です
メモリ
8GB DDR4
ストレージ
500GB Gen4 SSD
価格
99,980円(2026年8月14日時点・ドスパラ)

グラフィックボードが載っているという一点において、「10万円でゲーミングPCは買えない」という説明はもう正確ではありません。以前は本当に選択肢がありませんでしたが、状況は変わりました。

ただし、弱点はGPUよりもメモリ8GBです

このモデルで真っ先に引っかかるのは、RTX 3050 6GBという控えめなGPU……ではなく、メモリが8GBしかない点です。

2026年の主要タイトルは、推奨環境にメモリ16GBを挙げるものが多数派です。8GBだと、ゲームが起動しないというより、プレイ中にカクつく・ロードが長い・裏でブラウザを開くと一気に苦しくなるという形で効いてきます。GPUの性能不足はグラフィック設定を下げれば緩和できますが、メモリ不足は設定変更ではあまり改善しません。

そして、後から8GBを買い足せば1万円前後かかります。つまりこのモデルは、まともに遊ぶつもりなら実質11万円前後と考えておくのが正直なところです。そこまで来ると、10万円に収めた意味がかなり薄れてしまいます。

もうひとつ、RTX 3050はGeForce RTX 30シリーズなので、DLSSのフレーム生成が使えません。画質を落とさずフレームレートを稼ぐ手段が、最新世代より一段少ないということです。DLSS自体(超解像)は使えますが、近年のタイトルで効果が大きいフレーム生成は対象外になります。

「あと4万円」と「あと7万円」で何が変わるか

ここが、この価格帯でいちばん判断が分かれるところです。同じドスパラの実売で、上に2つの分岐点があります。

99,980円(AD-R5A35A・Ryzen 5 4500版)
RTX 3050 6GB / メモリ8GB DDR4。ここまで見てきた構成です
139,980円(AD-R5A35A・Ryzen 5 7500F版)
GPUは同じRTX 3050 6GBですが、CPUがRyzen 5 7500Fに、メモリが16GB DDR5になります。約4万円差でCPUとメモリが世代ごと入れ替わる形です
168,980円(AD-R7X56A-01W)
Ryzen 7 5700X / RTX 5060 / 16GB DDR4。約7万円差でGPUが最新世代のRTX 5060になり、フレーム生成も使えるようになります

99,980円のモデルにメモリを増設して実質11万円にするくらいなら、あと3万円で139,980円の16GB DDR5版に届きます。CPUもRyzen 5 4500からRyzen 5 7500Fに変わり、こちらのほうが素直におすすめできます。

さらに踏み込めるなら、168,980円のRTX 5060搭載機が本命です。RTX 3050 6GBとRTX 5060では、フルHDで狙えるフレームレートも、設定を上げられる余地も大きく違います。この価格帯で「買ってから後悔しにくいのはどこか」と聞かれたら、16万円台のRTX 5060機とお答えします。

なお、同じドスパラでもGALLERIAブランドのRTX 5060搭載機は214,980円からです。THIRDWAVEのほうが4万円以上安いので、予算を抑えたいならブランドを絞り込まずに探すのが得策です。

ただし遊びたいタイトルによっては、139,980円のRTX 3050 6GB+16GB DDR5版で十分なこともあります。たとえば2026年9月29日発売の『Minecraft Dungeons II』は、公式推奨がGeForce GTX 1060 6GB・メモリ16GBと軽めで、この構成のままきちんと推奨ラインを満たします。遊ぶタイトルが軽めと分かっているなら、無理に168,980円まで上げる必要はありません(詳しくは『Minecraft Dungeons II』推奨スペックとおすすめゲーミングPC)。

中古は、初心者にはおすすめしません

10万円という予算だと中古が視野に入ってきますが、とくにはじめての1台としては、中古はおすすめしません。

理由は価格や保証よりも先に、トラブルが起きたときに原因を切り分けられないからです。ゲームが落ちる、フリーズする、画面が乱れる——こうした症状が出たとき、新品なら「初期不良かもしれない」とメーカーに預ければ済みます。中古では、電源の劣化なのか、グラフィックボードの酷使された個体なのか、それとも自分の設定の問題なのかを、自分で切り分けなければなりません。この作業は、PCの構成を理解していないと本当にきついものです。

パーツ交換や自己解決の経験がある人にとっては中古も合理的な選択肢ですが、そうでないなら、新品の99,980円のほうが安心して使えます。詳しくはゲーミングPCは中古でも大丈夫?中古グラボは買いかでも解説しています。

予算を抑えるなら押さえておきたいこと

ブランドで絞り込まない
同じショップでも、ゲーミング向けブランド以外の型番のほうが安いことがあります。ドスパラのTHIRDWAVEはその典型です
セールのタイミングを見る
フロンティアの週末セールなど、時期によって同じ予算でワンランク上が狙えます
メモリ16GBを最低ラインにする
GPUを1段落としてでもメモリ16GBを確保したほうが、体感の快適さは安定します
買ってすぐの出費を計算に入れる
本体だけでなく、モニターやマウス、キーボードが必要かどうかで総額は変わります

最安値クラスを比較するならパソコン工房(LEVEL∞)、セールを狙うならフロンティアもあわせて確認してみてください。

よくある質問

Q.10万円でゲーミングPCは買えますか?

A.買えます。2026年8月時点で、ドスパラのTHIRDWAVE AD-R5A35Aが新品99,980円です。RTX 3050 6GBを搭載しています。ただしメモリが8GBのため、2026年の主要タイトルを快適に遊ぶには物足りない構成です。

Q.メモリ8GBだと何が起きますか?

A.ゲームが起動しないというより、プレイ中のカクつきやロード時間の長さとして表れます。裏でブラウザや配信ソフトを開くとさらに苦しくなります。グラフィック設定を下げても改善しにくいのが厄介な点です。

Q.最低限いくら見ておけばいいですか?

A.メモリ16GBを確保するなら139,980円から、GPUを最新世代のRTX 5060にするなら168,980円からが実売の目安です(2026年8月・ドスパラ)。後悔しにくいのは16万円台のRTX 5060搭載機です。

Q.10万円台なら中古のほうが高性能では?

A.性能だけを見れば中古のほうが上のことはあります。ただし不具合が起きたときに原因を自分で切り分ける必要があるため、はじめての1台には新品をおすすめします。

まとめ・次に読みたい記事

2026年8月現在、新品10万円のゲーミングPCは実在します。ただし中身はRTX 3050 6GBとメモリ8GBで、増設を前提にすると実質11万円前後。それなら139,980円の16GB DDR5版、あるいは168,980円のRTX 5060搭載機まで見たほうが、満足度は大きく変わります。価格は変動するため、購入前に各ショップで最新価格をご確認ください。