G-Tune(ジーチューン)についてよく言われるのが「サポートは良いけれど価格が高い」という評価です。当サイトも以前はそう書いていました。
ただ、これは保証の条件を揃えずに本体価格だけを並べた比較です。G-Tuneは標準で3年保証が付き、他社の多くは1年です。他社で3年にすると追加費用がかかりますから、そこを揃えないと比較になりません。
実際に揃えて計算したところ、2026年8月22日時点ではドスパラとの価格差は1万3,822円まで縮まりました。「割高」と切り捨てるほどの差ではなく、修理方式の多さや返品対応まで考えると妥当な範囲です。順に示します。
先に結論
- 「割高」は保証を揃えると印象が変わります
- 標準3年保証を金額に換算すると、ドスパラとの価格差は1万円台まで縮まります。詳しくは次の節で計算します
- トラブル時の選択肢がいちばん多い店です
- 修理方式が4つあり、電話の受付は24時間365日。近くに店舗がなくても困りにくい設計です
- 急ぐなら出荷オプションを付けてください
- 標準は3営業日からですが、翌営業日出荷サービスを使えば13時までの注文が翌営業日発送になります
- 価格を抑えたいならNEXTGEARがあります
- 同じマウスコンピューターのコスパ重視ブランドです。国内生産とサポート体制は共通です
保証を揃えると、価格の見え方が変わります
ここがこの記事の中心です。RTX 5070搭載機で、メモリ16GB・SSD 500GBという同じ条件のモデルを並べます(ドスパラは2026年8月22日に再確認)。
| G-Tune(3年保証) | ドスパラ GALLERIA(1年保証) | |
|---|---|---|
| 本体価格(税込) | 299,800円 | 259,980円 |
| 3年保証にする費用 | 0円(標準) | 25,998円(購入金額の10%) |
| 3年保証込みの総額 | 299,800円 | 285,978円 |
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus | Ryzen 7 7700 |
本体価格だけを見るとG-Tuneが3万9,820円高いのですが、ドスパラの延長保証(購入金額の10%)を加えると、差は1万3,822円まで縮まります。以前はこの調整でG-Tuneのほうが安くなっていましたが、2026年8月22日のドスパラの値下げにより、いまは僅差でドスパラが安いという結果です。
CPUの系統が違うため厳密な同一条件ではありませんが、本体価格の差3万9,820円のうち2万5,998円分は3年保証の価値で説明でき、純粋な上乗せ分は1万3,822円程度に収まることが確認できました。「G-Tuneは安心代を上乗せしているだけで、極端に割高というわけではない」という見方は、いまも成り立ちます。
なお同じRTX 5070でも、G-Tuneの最安構成は25万9,800円です(Core i5-14400F/16GB/500GB)。こちらはCPUが前世代の下位クラスになりますが、3年保証込みでこの価格になります。
2026年8月時点の実売価格
RTX 5070搭載モデルから、性格の違うものを拾いました。すべて3年保証込みです。
- 25万9,800円 — Core i5-14400F/16GB/500GB
- この帯の最安構成です。CPUは前世代の下位クラスですが、GPUで決めたいなら選択肢になります
- 27万9,800円 — Core Ultra 5 250K Plus/16GB/500GB
- CPUが現行世代に上がります。バランス重視ならここです
- 29万9,800円 — Core Ultra 7 270K Plus/16GB/500GB
- 前節で他社と比較したモデルです
- 43万9,800円 — Ryzen 7 7800X3D/32GB/2TB
- ゲーム向けCPUにメモリ32GB・SSD 2TBを積んだ構成。標準構成で増設が要らない仕様です
価格帯ごとのGPUの目安は予算別おすすめゲーミングPCにまとめています。なおRTX 5070帯そのものについては、30万円台のおすすめゲーミングPCで他社も含めて比較しました。
標準3年保証の中身
「3年保証」と一言で言っても、対象と条件があります。公式の規定を確認しました。
- パソコン本体とモニターが3年です
- 標準製品保証規定に明記されています。BTO各社では1年が標準のところが多いので、3倍の期間になります
- 整備済みパソコンとサーバーは1年です
- すべての製品が3年というわけではありません
- 3年保証の期間は送料が無料です
- 修理のための往復の送料がかからないという意味で、実質的な負担が減ります
- 修理は平均72時間以内をうたっています
- ただし状況により超えることもあると明記されています。これに配送日数が加わるので、手元を離れるのは1週間前後を見ておくのが現実的です
- データについては責任を負わないと明記されています
- これは他社も同様です。修理に出す前にバックアップを取ってください
各社の保証を横断的に比べた内容はBTOパソコンが故障したときの修理ガイドにまとめました。ドスパラとパソコン工房は標準1年で、ドスパラは通常保証だと持込修理のみです。
修理を4つの方式から選べます
見落とされやすい部分ですが、ここが実際の使い勝手を分けます。
- センドバック(郵送)
- 宅配便で送る方式です。3年保証の期間中は送料がかかりません
- ピックアップ(引き取り)
- 自宅まで引き取りに来てもらう方式です。梱包が不安な場合はこちらが確実です
- キャリーイン(直営店持込)
- 全国8か所の直営店に持ち込めます。店舗数はパソコン工房の約80店舗と比べると少ないので、近くにあるかどうかは事前に確認してください
- オンサイト(訪問)
- 技術者が訪問して対応する方式です。大型のデスクトップを動かしたくない場合に意味があります
ドスパラは通常保証だと持込修理のみで、預かり修理中の代替機の貸し出しもありません。トラブルが起きたときの選択肢の多さで言えば、G-Tuneは国内BTOのなかで頭ひとつ抜けています。
24時間365日サポートの正確な中身
「24時間365日」という表記はよく見かけますが、窓口が複数あるので正確に整理しておきます。
- アフターサポートと修理受付の窓口が24時間365日です
- 問い合わせと修理申し込みを受け付ける代表窓口が、時間帯を問わず対応します。深夜や休日にトラブルが起きたときに連絡できるのは、実利のある違いです
- 法人向けの窓口は平日の日中のみです
- こちらは平日9時から19時で、時間外は代表窓口に転送される案内になっています
- 問い合わせにはシリアル番号が必要です
- 本体に貼られている番号です。連絡する前に手元に用意しておくと早く進みます
- LINEやチャットでも受け付けています
- 電話がつながりにくい時間帯の代替手段になります
つまり、個人が購入後に使う窓口については24時間365日という理解で問題ありません。購入前の相談窓口は別に用意されており、そちらは受付時間が限られます。
返品に対応する数少ないBTOです
これも他社との明確な差です。
BTO各社の返品ポリシーを調べたところ、お客様都合の返品に対応しているのはマウスコンピューター・ツクモ・Dellの3社だけでした。ドスパラ・フロンティア・パソコン工房・OZgaming・パソコンショップSEVEN・サイコムの6社は原則受け付けていません。
- 手数料は20%です
- 決して小さくない金額ですが、返品という選択肢が存在すること自体が例外的です
- 受注生産のBTOでは異例です
- 自分の構成で組み立てられた製品は転売しにくいため、多くの会社が返品を断ります
- 条件は必ず確認してください
- 期間や状態の条件があります。詳しくはBTO9社の返品ポリシー比較にまとめました
気になる点
- セールの割引幅は控えめです
- フロンティアのような大幅なセールは多くありません。瞬間最安を狙う買い方には向きません
- 標準の納期は3営業日からです
- 在庫モデルを当日から翌日に出荷するドスパラと比べると、標準では遅くなります。急ぐ場合は翌営業日出荷サービスを付けてください
- 直営店は全国8か所です
- 店舗で相談してから買いたい場合、パソコン工房やドスパラのほうが選択肢が広くなります
- 学割はありません
- マウスコンピューターは2021年以降、学割を実施していません。学生の場合は手数料無料の分割払いが現実的な手段になります
- 分割の無料回数は36回までです
- ドスパラとパソコン工房の48回と比べると短くなります。月々の負担を最小にしたい場合は差が出ます
分割の詳しい比較はゲーミングPCの分割払いにまとめています。
こんな人に向いている
- 長く使う前提で買う人
- 標準3年保証と送料無料の組み合わせは、他社で同じ条件を作ると追加費用がかかります
- トラブル時に困りたくない人
- 修理方式が4つあり、電話は24時間365日。近くに店舗がなくても手段が残ります
- 初めてのBTOで不安な人
- 国内生産で、深夜でも連絡先がある。判断に自信がない段階では、この安心は価格に見合います
- 他社も見たほうがよい人
- セールで瞬間最安を狙うならフロンティア、増設前提なら保証規約が寛容なパソコン工房、パーツの型番まで指定したいならパソコンショップSEVENです
なお、同じ予算でパーツの型番まで指定して組みたい場合は、方向性が逆のパソコンショップSEVENが候補になります。両者を実売価格で並べた結果はSEVENとドスパラ・G-Tune・パソコン工房の比較にまとめました。
よくある質問
Q.G-Tune(ジーチューン)は割高ですか?
A.保証を揃えると、極端な割高ではありません。RTX 5070・メモリ16GB・SSD 500GBという条件で比べると、G-Tuneが29万9,800円(3年保証込み)、ドスパラが25万9,980円(1年保証)でした。ドスパラを3年保証にすると購入金額の10%にあたる2万5,998円が加わって28万5,978円になり、その時点での差は1万3,822円です。本体価格の段階での差3万9,820円のうち、大部分は3年保証の価値で説明がつきます。
Q.G-Tuneの保証は何年ですか?
A.標準製品保証規定でパソコン本体とモニターが3年です。BTO各社では1年が標準のところが多いため、3倍の期間になります。ただし整備済みパソコンとサーバーは1年なので、すべての製品が3年というわけではありません。3年保証の期間中は修理の送料も無料です。
Q.サポートは本当に24時間365日ですか?
A.購入後のアフターサポートと修理受付の代表窓口は24時間365日です。法人向けの窓口は平日9時から19時で、時間外は代表窓口に転送されます。購入前の相談窓口は別に用意されており、そちらは受付時間が限られます。問い合わせにはシリアル番号が必要です。
Q.修理はどのように依頼しますか?
A.郵送(センドバック)、引き取り(ピックアップ)、直営店持込(キャリーイン)、訪問(オンサイト)の4方式から選べます。3年保証の期間中は送料が無料です。修理は平均72時間以内をうたっていますが状況により超えることもあり、配送日数を含めると手元を離れるのは1週間前後を見ておくのが現実的です。
Q.納期はどのくらいですか?
A.標準は3営業日からです。急ぐ場合は翌営業日出荷サービスというオプションがあり、13時までの注文なら翌営業日に工場から発送されます。ただし部品の状況によっては利用できないことがあります。在庫モデルを当日から翌日で出荷するドスパラと比べると、標準では遅くなります。
Q.返品はできますか?
A.できます。手数料20%が必要ですが、BTO9社を調べたなかで返品に対応しているのはマウスコンピューター・ツクモ・Dellの3社だけでした。受注生産の性質上、多くの会社は原則受け付けていません。期間や状態の条件があるので、購入前に確認してください。
Q.NEXTGEARとの違いは何ですか?
A.同じマウスコンピューターのブランドで、NEXTGEARはコスパを重視した位置づけです。国内生産とサポート体制は共通なので、価格を抑えつつ安心も欲しい場合の落としどころになります。
Q.学割はありますか?
A.ありません。マウスコンピューターは2021年以降、学割を実施していません。国内の主要BTOは学割制度を基本的に用意していないため、学生の場合は手数料無料の分割払いとセールを組み合わせるのが現実的な手段になります。
まとめ・次に読みたい記事
G-Tuneの評判を、保証を金額に換算したうえで見直しました。
「サポートは良いが高い」という一般的な評価は、本体価格だけを比べたときの話でした。標準3年保証を揃えて計算すると、RTX 5070帯でのドスパラとの価格差は1万3,822円まで縮まります。本体価格の段階での差は3万9,820円あるので、その大部分は3年保証の価値で埋まっている計算です。
もうひとつの強みは、トラブルが起きたときの選択肢の多さです。修理方式が郵送・引き取り・店舗持込・訪問の4つあり、電話の受付は24時間365日。返品にも手数料20%で対応しています。国内BTO9社のうち、返品を受け付けるのは3社だけです。
弱点はセールの割引幅と、標準の納期、そして分割の無料回数が36回までという点です。瞬間最安を狙う買い方や、月々の負担を最小にしたい場合は他社が有利になります。
判断の基準を「本体価格」から「3年使ったときの総額とトラブル時の手段」に変えると、この店の評価はかなり変わります。1万円台の差なら、長く使う前提の人には十分に有力な選択肢だと思います。



