当サイトでは、価格帯別の記事でもタイトル別の記事でも「安く買うならフロンティアのセールを待つ」と繰り返しお伝えしてきました。
ただ、その「安い」がどれくらいなのかを、この記事では数字で示していませんでした。実売価格を追い直したところ、同じ構成でセールと通常価格に8万円の差がありました。予算帯がひとつ変わる金額です。
そして調べていくうちに、フロンティアの本当の特徴は「安い」ではないことが分かりました。順に整理します。
先に結論
- セールを待てるなら有力です
- 8万円の差は予算帯ひとつぶんです。1〜2か月待てるなら、待つだけでワンランク上の構成に届きます
- 同じ価格でも中身が違います
- 他社の同価格帯がメモリ16GB・SSD 500GBのところ、セール品は32GB・1TBということがあります
- 長く使うならFREX∀Rです
- 2025年10月に立ち上がった新ブランドで、標準3年保証が付きます
- 急ぐなら掘り出しモデルを見てください
- 受注生産のため納期はかかりますが、即納扱いのカテゴリがあります
セールと通常価格で8万円違いました
まず実際の数字です。2026年8月時点で確認した、同じRTX 5070搭載機の比較です。
| セール中のモデル | 通常価格のモデル | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 299,800円 | 379,800円 |
| CPU | Ryzen 7 9700X | Ryzen 7 9700X |
| GPU | RTX 5070 | RTX 5070 |
| メモリ/SSD | 32GB DDR5/1TB | 32GB/1TB |
CPUもGPUもメモリもSSDも同じで、8万円違います。当サイトが予算別おすすめゲーミングPCを調べていて、いちばん驚いた数字がこれでした。
これは予算帯をひとつ上げるのとほぼ同じ金額です。急いでいないなら、待つだけでワンランク上のGPUに手が届く計算になります。
他の価格帯でも確認しました。
- RTX 5060が19万4,800円
- メモリ32GB・SSD 1TBという構成でした(2026年8月10日時点)。この帯の他社の最安構成は、多くがメモリ16GB・SSD 500GBです
- RTX 5060 Ti 8GBが20万円台前半
- こちらもメモリ32GB・SSD 1TBです
- RTX 5070 Ti+Ryzen 7 9800X3Dが39万9,800円
- メモリ32GB・SSD 2TB。競技系で高フレームレートを狙う構成としては、かなり強い価格です
本当の特徴は「安い」ではありません
ここが、この記事でお伝えしたい部分です。上の数字をよく見ると、フロンティアのセール品は単純に安いのではなく、同じ価格帯で構成が厚いという性格をしています。
| フロンティア(セール) | ドスパラ(通常) | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 299,800円 | 259,980円 |
| CPU | Ryzen 7 9700X | Ryzen 7 7700 |
| メモリ | 32GB | 16GB |
| SSD | 1TB | 500GB |
本体価格ではドスパラが3万9,820円安いのですが、メモリは2倍、SSDも2倍、CPUも世代が上です。2026年はメモリが高騰しているため、32GBが標準で付くことの価値が以前より上がっています。16GBから32GBへの増設は、いま数万円かかる作業です。
この点はBTOと自作はどっちが安いかの検証でも表れました。通常価格のBTOと自作の差は約4万4,700円でしたが、フロンティアのセール品(RTX 5060・32GB・1TBで19万4,800円)と比べると、差は1万7,902円まで縮みます。しかもBTO側のほうが構成が上でした。
メモリ価格の推移はゲーミングPCはいくら値上がりしたのかで追いかけています。
セールの周期
待つ価値があると分かったところで、いつ待てばよいかです。
- 週間セールは毎週金曜15時に更新されます
- いちばん短い周期がこれです。狙っているクラスが対象になるまで、毎週確認する形になります
- 半期決算セールと季節の大型セール
- 夏の大感謝祭など、期間限定の大型セールが年に何度かあります。割引幅はこちらのほうが大きくなりがちです
- 掘り出しモデルは常設です
- 在庫や構成の都合で出てくる特価品のカテゴリです。即納扱いになることが多く、急ぐ場合の選択肢になります
- 台数限定でも再販されます
- 「限定◯台」の表示に焦る必要はありません。次のセールで同等品が出ることが多いので、必要なときに買ってください
BTO各社のセール時期を横断で見たい場合はゲーミングPCのセール時期とお得な買い方にまとめています。なお、ソフト側のセール日程はPCゲームを安く買う方法で扱いました。
FREX∀Rという新ブランド
2025年10月1日に立ち上がった、フロンティアの新しいゲーミングPCブランドです。ここは従来のFRONTIERとは扱いが変わります。
- 標準で3年保証が付きます
- 国内BTOでは1年が標準の会社が多いなか、マウスコンピューターと並ぶ長さです
- 購入後1年間はアップグレード作業代が無料です
- 他社にはあまりない仕組みです。ただし部品代と往復の送料は利用者負担で、データについては保証対象外という条件が付きます
- マザーボードのメーカーが明示されています
- FRZシリーズがMSI製、FRXシリーズがASUS製です。BTOでは型番を伏せる会社が多いなか、ここを開示しているのは判断材料になります
- オリジナルの水冷とVGAホルダーが付きます
- 大型のグラフィックボードを搭載したときの垂れ下がりを支えるホルダーが標準装備です
- 価格は24万5,800円から
- 発売当初の4機種は24万5,800円から37万2,800円という範囲でした
パーツの型番を確認して買いたいという需要は、パソコンショップSEVENが応えている領域です。FREX∀Rはそこまでの自由度はありませんが、マザーボードのメーカーが分かるだけでも、同価格帯の他社より情報量は多くなります。
納期の実態
- 通常は受注生産で7日から14日ほど
- 国内工場で1台ずつ組み立て・検品するためです。在庫モデルを当日から翌日に出荷するドスパラと比べると、明確に遅くなります
- 掘り出しモデルは即納扱いです
- 最短で翌日から数日という案内です。急いでいるなら、まずこのカテゴリを見てください
- セール期は混み合います
- 大型セールの直後は注文が集中するため、通常より時間がかかることがあります
- 急ぐなら他社という判断もあります
- 納期を最優先するならドスパラです。在庫モデルなら当日から翌日出荷になります
気になる点
- セール外の通常価格は平凡です
- 力が入っているのはセール対象モデルです。前述のとおり、同じ構成で8万円違うことがあります。通常価格で買うメリットは薄いと考えてください
- カスタマイズの自由度は高くありません
- セールモデル中心の構成なので、細かくパーツを指定したい場合は向きません
- サポートは24時間体制ではありません
- ドスパラとマウスは24時間365日の窓口があります。この点では見劣りします
- お客様都合の返品はできません
- 受注生産のためです。返品に対応しているのはマウス(手数料20%)・ツクモ・Dellの3社だけでした
- 狙った構成が来ないことがあります
- セールの対象は毎回変わります。特定の構成にこだわりがあると、待ち続けることになる可能性があります
各社の返品条件はBTO9社の返品ポリシー比較にまとめました。
他社と比べてどうか
- ドスパラと比べるなら
- 納期と品揃えはドスパラ、価格と構成の厚みはフロンティアです。ドスパラはTHIRDWAVEブランドまで含めるとエントリー帯が安くなるので、急ぐかどうかで分かれます
- パソコン工房と比べるなら
- 常時値頃なのがパソコン工房、瞬間最安がフロンティアです。待てないならパソコン工房、待てるならフロンティアという整理になります
- G-Tuneと比べるなら
- 保証とサポートで選ぶならG-Tuneです。ただしFREX∀Rも3年保証なので、この差は以前より縮まりました
- SEVENと比べるなら
- パーツの型番まで指定したいならSEVENです。フロンティアは決められた構成をセールで安く買う店なので、方向が違います
よくある質問
Q.フロンティアのセールはどれくらい安いですか?
A.同じ構成で8万円違った例があります。RTX 5070・Ryzen 7 9700X・メモリ32GB・SSD 1TBという構成で、セール中が29万9,800円、通常価格が37万9,800円でした。予算帯がひとつ変わる金額なので、急いでいないなら待つ価値は十分にあります。
Q.セールはいつ更新されますか?
A.週間セールは毎週金曜の15時に更新されます。加えて半期決算セールや夏の大感謝祭といった大型セールが年に何度かあり、割引幅はそちらのほうが大きくなりがちです。常設の掘り出しモデルというカテゴリもあります。
Q.「フロンティアはやめとけ」と言われるのはなぜですか?
A.内容の多くは納期とセール依存の話です。国内工場で1台ずつ組み立てるため受注生産で7日から14日ほどかかり、当日出荷の大手と比べると遅くなります。またセール外の通常価格は平凡で、同じ構成が8万円高いことがあります。品質そのものを否定する指摘はあまり見当たりません。
Q.フロンティアは本当に安いのですか?
A.単純に安いというより、同じ価格帯で構成が厚いという性格です。RTX 5070搭載機で比べると、フロンティアのセール品が29万9,800円(9700X・32GB・1TB)、ドスパラの通常品が28万4,980円(7700・16GB・500GB)でした。本体価格はドスパラが安いのですが、メモリもSSDも2倍です。2026年はメモリが高騰しているため、この差は以前より重くなっています。
Q.FREX∀Rとは何ですか?
A.2025年10月1日に立ち上がったフロンティアの新ゲーミングPCブランドです。標準3年保証が付き、購入後1年間はアップグレード作業代が無料になります(部品代と往復送料は利用者負担、データは保証対象外)。マザーボードはFRZシリーズがMSI製、FRXシリーズがASUS製と明示されており、オリジナル水冷とVGAホルダーが標準装備です。
Q.納期はどのくらいですか?
A.通常は受注生産で7日から14日ほどです。国内工場で1台ずつ組み立て・検品するためです。ただし掘り出しモデルというカテゴリは即納扱いで、最短翌日から数日という案内になっています。急いでいるならここを見てください。
Q.保証はどうなっていますか?
A.従来のFRONTIERブランドは標準保証、新ブランドのFREX∀Rは標準3年保証です。長く使う前提ならFREX∀Rを選ぶ価値があります。サポート窓口は電話とメールで、ドスパラやマウスのような24時間体制ではありません。
Q.セール品と自作ではどちらが安いですか?
A.自作が安いのは変わりませんが、差は縮みます。2026年8月時点で同じ構成を積み上げたところ、自作と通常価格のBTOの差は約4万4,700円でした。一方フロンティアのセール品(RTX 5060・32GB・1TBで19万4,800円)と比べると、差は1万7,902円です。この金額で保証と組み立ての手間を買えると考えれば、初めての1台にはBTOが向いています。
まとめ・次に読みたい記事
フロンティアの評判を、実売価格で確かめ直しました。
セールの効果は数字で見ると明確でした。同じ構成でセールと通常価格に8万円の差があり、これは予算帯ひとつぶんに相当します。金曜15時の週間セールと、年に何度かの大型セール。1〜2か月待てるなら、待つだけでワンランク上に届きます。
そして本当の特徴は、安さより構成の厚みでした。他社の同価格帯がメモリ16GB・SSD 500GBのところ、セール品は32GB・1TBということがあります。メモリが高騰している2026年は、この差が以前より効いてきます。
新ブランドのFREX∀Rも押さえておく価値があります。標準3年保証に加えて、購入後1年間のアップグレード作業代が無料。マザーボードのメーカーが明示されているのも、この価格帯では珍しい情報開示です。
弱点は納期とセール依存です。通常は7日から14日かかり、狙った構成が対象になるまで待つ必要もあります。急いでいるなら掘り出しモデルを見るか、当日出荷のドスパラを検討してください。



