ドスパラのGALLERIA(ガレリア)について、いちばんよく見かける評価は「安心だけど少し高い」です。当サイトも以前はそう書いていました。
ところが実売価格を調べ直したところ、この理解では足りないことが分かりました。同じ中身のPCが、ドスパラの中だけで3万5,000円違うという事例が見つかったからです。しかも価格帯によって、他社との立ち位置が入れ替わります。
「ドスパラは高い」が正しいのか、実際の数字で確かめます。
先に結論
- 「高い」は半分だけ正しい表現です
- GALLERIAというゲーミング向けブランドだけを見ると割高です。ただし同じドスパラのTHIRDWAVEまで含めて探すと、エントリー帯は最安クラスになります
- 出荷の速さは実際に強みです
- 在庫モデルは最短当日から翌日出荷。神奈川県綾瀬市の自社工場で製造・検査しています
- 保証の条件は事前に確認してください
- 標準1年で持込修理のみ、預かり修理中の代替機の貸し出しもありません。近くに店舗がないなら延長保証を検討する価値があります
- 型番だけで判断しないでください
- 同じ型番で中身が違う製品が実在します。構成を必ず開いて確認してください
「高い」は価格帯によって変わります
まず実売価格です。GPU別の最安構成を並べます(ドスパラが10月8日に告知なしで価格を改定したため、ドスパラの価格は2026年10月9日に再確認)。
- RTX 5060が17万8,880円
- THIRDWAVE AD-R7X56A-01W(Ryzen 7 5700X/16GB DDR4/500GB SSD)。9月11日の17万4,980円、10月6日の16万8,880円を経て、10月8日に1万円上がりました。それでもRTX 5060搭載機としては安い部類です
- RTX 5060 Ti 16GBが22万4,980円
- THIRDWAVE AD-R5A56C-01B(Ryzen 5 7500F/16GB DDR5/500GB SSD)。9月13日に20万4,980円から21万9,980円へ、10月8日にさらに5,000円上がりました。それでも20万円台の本命です
- RTX 5070が28万8,880円
- GALLERIA XPR7M-R57-GD(Ryzen 7 7700/16GB DDR5/500GB SSD)。10月8日に27万4,980円から上がり、G-Tuneの25万9,800円より2万9,080円、パソコン工房の27万9,800円より9,080円高くなりました(2026年10月9日時点)。同じ構成のTHIRDWAVE AD-R7A57A-01Bなら25万3,880円です
- RTX 5080が38万3,880円
- GALLERIA XPR7M-R58-GD(Ryzen 7 7700/16GB DDR5/500GB SSD)。2026年10月9日時点。SSD 1TBのXPR7A-R58-GDは40万8,880円です
読み取れることは1つです。ドスパラの価格は、GPU帯によって他社との差が縮まったり開いたりします。エントリーとRTX 5080は明確に安い一方、真ん中のRTX 5070帯は逆にパソコン工房より約9,000円、G-Tuneより約2万9,000円高くなっており、この帯だけはGALLERIAブランドの価格プレミアムが目立ちます。
RTX 5080まで狙うならドスパラの価格が有力です。予算帯ごとの詳細は30万円台のおすすめゲーミングPCと40万円台のおすすめゲーミングPCにまとめました。
GALLERIAだけを見ると割高になります
ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。ドスパラにはゲーミング向けのGALLERIAのほかに、THIRDWAVEというブランドがあります。
| THIRDWAVE AD-R5A56C-01B | GALLERIA XGR5M-R56T16G-GD | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 224,980円 | 259,980円 |
| GPU | RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5060 Ti 16GB |
| CPU | Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 7500F |
| メモリ | 16GB DDR5 | 16GB DDR5 |
| SSD | 500GB | 500GB |
GPU・CPU・メモリ・SSDがすべて同じで、価格差が3万5,000円あります(2026年10月9日時点)。10月6日時点の差は2万円でしたが、10月8日の改定でGALLERIA側が2万円、THIRDWAVE側が5,000円上がり、差が広がりました。THIRDWAVEはホワイトの01Wならさらに5,000円安い21万9,980円です。筐体や付属サービスの違いはありますが、中身が同じでこの差は無視できません。
RTX 5060でも同じことが起きています。THIRDWAVEの17万8,880円(2026年10月9日時点)に対して、GALLERIAブランドのRTX 5060搭載機は、同じRyzen 7 5700XのXGR7M-R56-GDで20万4,980円です(2026年10月11日時点)。差は2万6,100円です。Ryzen 5 7500FのXGR5M-R56-GDは22万9,980円で(9月19日の20万9,980円から、10月4日と10月8日に1万円ずつ値上がり)、GPUが1ランク上のTHIRDWAVEのRTX 5060 Ti 16GB機(22万4,980円)より5,000円高くなっています。
さらに下を見ると、THIRDWAVE AD-R5A35A-01W(ホワイト)が9万9,980円で売られています。新品で、グラフィックボードも載っています。中古でもアウトレットでもありません。詳しくは10万円のゲーミングPCは買えるのかで検証しました。
つまり、ドスパラで安く買いたいなら、GALLERIAという名前で絞り込まないことが最大のコツになります。公式サイトの検索でブランドを限定せず、GPUの型番で探してください。
同じ型番でも中身が違うことがあります
もうひとつ、ドスパラ特有の注意点です。
- 同じ型番で2構成が売られています
- THIRDWAVE AD-R5A56C-01Bを公式ページで検索すると、Ryzen 5 4500・DDR4の19万4,980円と、Ryzen 5 7500F・DDR5の22万4,980円が両方出てきます(2026年10月9日時点)。価格差は3万円です
- メモリの枚数だけで価格が変わる例もあります
- GALLERIA XGR5M-R56-GDは、メモリが16GB×1枚の通常モデルと8GB×2枚の価格.com限定モデルがあり、2026年8月時点は1万5,000円離れていましたが、9月時点ではその差はわずか200円まで縮まりました。10月4日には通常モデルだけが値上がりして差が1万200円に開き、10月9日時点では限定モデルも22万9,780円に上がって、差は再び200円です。容量は同じでも、2枚組のほうがデュアルチャネルで速くなります
- 型番の「R56」はGPUを指します
- ドスパラはグラフィックボードを型番に入れています。ちなみにパソコン工房の「R56X」はCPUのRyzen 5 5600Xを指すので、同じ並びが逆のパーツを表します。GALLERIAでは「R55」がRTX 5050、「95」がRadeon RX 9050で、遅いRX 9050機の方がRTX 5050機より高いという逆転も起きています(RX 9050搭載PCは買いかで検証)
レビュー記事や比較サイトで見た型番をそのまま信じず、公式ページで構成を開いて確認してください。型番の読み方はゲーミングPCのスペック表の読み方で詳しく扱っています。
保証は「持込修理のみ」という条件付きです
評判を語るときに見落とされやすい部分です。ドスパラの保証規定を読むと、期間よりも条件のほうが重要でした。
- 標準保証は1年で、持込修理のみです
- 自然故障のみが対象で、修理は店舗への持ち込みが前提になります。近くに店舗がない場合、これは実質的な負担です
- 延長保証に入ると引き取りに変わります
- 3年で購入金額の10%、5年で18%。加入すると指定業者による引き取りになり、往復の送料は同社負担になります。延長保証の本当の価値は、期間よりこちらかもしれません
- 預かり修理中の代替機の貸し出しはありません
- 修理に出している間、PCが使えない期間が発生します
- 改造に起因する故障は対象外です
- パソコン工房が「元に戻せる範囲の改造は対象外事由に該当しない」と明記しているのとは対照的です。自分で増設する予定があるなら、この違いは効いてきます
- クロックアップや長時間の連続使用にも条項があります
- 規約には、クロックアップ、24時間以上の連続使用、マイニングなど高負荷がかかる目的での使用に起因する故障を対象外とする記載があります。K付きCPUを選ぶこと自体はこの条項に触れず、対象外になるのは購入後に自分で設定を変更した場合です。9社の規約比較はBTOでオーバークロックすると保証はどうなるかで詳しく検証しています
各社の保証を横断的に比べた内容はBTOパソコンが故障したときの修理ガイドにまとめました。標準3年のマウスコンピューターと比べると、この点は明確に見劣りします。
セーフティサービスは月額980円です
ドスパラ独自のサービスなので、中身を確認しておきます。通常保証では対象外の物損に備えるものです。
- 月額980円の会員制サービスです
- 無料のドスパラ会員登録が必要で、加入と同時に購入したもの、または加入後に購入したものが対象になります
- 落下・水濡れ・こぼしなどの過失事故が対象です
- 通常保証は自然故障だけですが、こちらは日常利用での過失による故障もカバーします
- パソコン本体は最長5年、パーツと周辺機器は最長3年
- 本体は12か月ごとに2回まで、パーツは12か月ごとに3回まで利用できます
- 免責金額は年数で変わります
- 1年目から3年目は自己負担なし、4年目と5年目のパソコンは一律5,000円、2年目から3年目のパーツは購入金額の10%です
判断のために計算しておくと、月額980円を5年間払うと58,800円になります。これは30万円のPCなら本体価格の約2割です。落として壊す可能性をどう見るか、という話になりますが、1年目から3年目は免責なしで直せる点は、通常保証や延長保証にはない性質です。
出荷の速さと国内製造
ここは以前から変わらない強みです。
- 在庫モデルは最短当日から翌日出荷
- 受注生産が基本のBTOのなかでは、明確に速い部類です。急いでいるときの選択肢になります
- 神奈川県綾瀬市の自社工場で製造・検査
- 国内生産で、ふるさと納税の返礼品も同市から出ています
- 電話サポートは24時間365日
- AIチャットやLINEでも問い合わせでき、全国の実店舗にも持ち込めます
- 分割払いは最大48回まで手数料無料
- ただしペイディ(Paidy)には対応していません。後払いを使いたい場合はパソコン工房かツクモになります
分割の詳しい比較はゲーミングPCの分割払いにまとめています。
気になる点
- GALLERIAブランドだけで見ると割高です
- 同じ構成のTHIRDWAVEと比べると差額が生まれます。GPUの型番だけでなく、ブランドも合わせて確認してください
- GALLERIAだけ見ると高くつきます
- 前述のとおり、同じ中身でTHIRDWAVEより3万5,000円高い例があります
- 標準保証が持込修理のみ
- 店舗が近くにない場合、延長保証がほぼ必須になります
- お客様都合の返品はできません
- 受注生産のためです。返品に対応しているのはマウスコンピューター(手数料20%)・ツクモ・Dellの3社で、いずれも条件付きです
- 人気モデルは在庫切れしやすい
- 売れ筋は品切れや再入荷待ちになることがあります
こんな人に向いている
- 早く手元に欲しい人
- 在庫モデルの当日から翌日出荷は、他社にはあまりない速さです
- エントリー帯を安く買いたい人
- THIRDWAVEまで含めて探せば、10万円台でGPU搭載機が見つかります
- RTX 5080クラスを狙う人
- Ryzen 7 7700構成の38万3,880円(SSD 500GB)という価格は、2026年10月時点でこの帯の基準になります。同じ7700構成のRTX 5070 Tiとの差は3,900円しかありません
- 他社も見たほうがよい人
- 標準3年保証が欲しいならマウス(G-Tune)、増設前提なら保証規約が寛容なパソコン工房、パーツの型番まで指定したいならパソコンショップSEVENが候補です
- 置き場所を優先したい人
- 2026年9月17日にドスパラは、約18Lの筐体でデスクトップ版GPUを維持した新ブランド「GALLERIA Eシリーズ」を発表しました。エントリー構成(RTX 5060)ならミニタワーとの価格差は2万5,000円ほどで、GALLERIA・THIRDWAVEとは別の第三の選択肢になります。実在モデルと価格は小型ゲーミングPCのおすすめモデル比較で比較しています
よくある質問
Q.ドスパラ(GALLERIA)は高いですか?
A.価格帯とブランドの選び方で変わります。ゲーミング向けのGALLERIAだけを見ると割高で、同じ構成のTHIRDWAVE製品と3万5,000円の差がついた例があります。一方でRTX 5080搭載機はRyzen 7 7700構成で38万3,880円から(SSD 500GB、Ryzen 7 5700X構成なら36万8,880円)と安く、RTX 5060はTHIRDWAVEなら17万8,880円(Ryzen 7 5700X搭載)からです。RTX 5070帯(28万8,880円)は、10月8日の値上げでG-Tuneの25万9,800円より2万9,080円、パソコン工房の27万9,800円より9,080円高くなりました(2026年10月9日時点)。同じ構成のTHIRDWAVEなら25万3,880円まで下がるので、この帯でもブランドを絞らずに探すのがコツです。
Q.GALLERIAとTHIRDWAVEの違いは何ですか?
A.どちらもドスパラのブランドで、GALLERIAがゲーミング向け、THIRDWAVEが汎用向けです。ただし中身が同じで価格だけ違う組み合わせが実際にあります。RTX 5060 Ti 16GB・Ryzen 5 7500F・16GB DDR5・500GB SSDという同一構成で、THIRDWAVEが22万4,980円、GALLERIAが25万9,980円でした(2026年10月9日時点)。安く買いたいならブランドで絞り込まないでください。
Q.「ドスパラはやめとけ」と言われるのはなぜですか?
A.内容の多くは価格と保証条件の話です。GALLERIAだけを見ると割高であること、標準保証が1年かつ持込修理のみであること、預かり修理中の代替機の貸し出しがないことが理由になりやすいと思います。逆に出荷の速さと国内製造、24時間365日のサポートは実際の強みです。
Q.ドスパラの保証はどうなっていますか?
A.標準は1年間の持込修理で、自然故障のみが対象です。延長保証は3年で購入金額の10%、5年で18%で、加入すると指定業者による引き取りに変わり往復送料は同社負担になります。近くに店舗がない場合、延長保証の価値は期間よりこの点にあります。
Q.セーフティサービスは入ったほうがいいですか?
A.月額980円で、落下や水濡れなど通常保証では対象外の物損をカバーします。パソコン本体は最長5年で12か月ごとに2回まで、免責は1年目から3年目がなし、4年目から5年目は一律5,000円です。5年払うと58,800円になるので、30万円のPCなら本体の約2割です。持ち運びや小さなお子さんがいる環境なら検討する価値があります。
Q.自分でメモリを増設すると保証はどうなりますか?
A.ドスパラは改造に起因する故障を対象外としています。パソコン工房は「購入時の状態に復することが容易な改造等は保証対象外事由に該当しない」と明記しているため、この点は各社で扱いが分かれます。増設を前提にしているなら、購入前に規約を確認してください。
Q.同じ型番なのに価格が違うのはなぜですか?
A.構成が違うためです。THIRDWAVE AD-R5A56C-01Bは、Ryzen 5 4500・DDR4の19万4,980円と、Ryzen 5 7500F・DDR5の22万4,980円が同じ型番で販売されています(2026年10月9日時点)。GALLERIA XGR5M-R56-GDも、メモリが1枚か2枚かの違いで価格が変わり、8月時点は1万5,000円、9月時点は200円、10月4日時点は1万200円と動き、10月9日時点では再び200円差(2枚組の限定モデルが安い)です。型番ではなく構成で判断してください。
Q.納期はどのくらいですか?
A.在庫があるモデルなら最短当日から翌日出荷です。受注生産が基本のBTOのなかでは明確に速く、急いでいる場合の有力な選択肢になります。ただし人気モデルは品切れになることがあるため、購入前に在庫状況を確認してください。
まとめ・次に読みたい記事
ドスパラの評判を、実売価格と保証規定から見直しました。
「安心だけど高い」という一般的な理解は、半分だけ当たっています。GALLERIAというブランド名で絞り込むと割高になり、THIRDWAVEまで含めて探すとエントリー帯は最安クラスになります。同じ中身で3万5,000円の差がついた例があるので、ここは知っているかどうかで結果が変わります。
価格帯ごとの立ち位置も一定ではありません。RTX 5060とRTX 5080では明確に安い一方、RTX 5070帯はGALLERIAで選ぶと10月8日の値上げでG-Tuneより2万9,080円高くなりました。ただしGALLERIAブランドだけで絞ると割高になる点は変わらないので、GPUを決めたら、ブランドと各社を横断で見てください。
保証については、期間よりも条件を確認してください。標準1年は他社と同じですが、持込修理のみという条件と、預かり修理中の代替機がない点は事前に知っておくべきです。近くに店舗がないなら、延長保証は期間の延長というより引き取り対応を買うものだと考えると判断しやすくなります。
出荷の速さと国内製造、24時間365日のサポートは、いまも変わらず強みです。急いでいる人にとって、当日から翌日出荷は他社では代えがきません。



