『AION2(アイオン2)』の動作環境をSteam公式で確認したところ、他のタイトルではあまり見ない書き方をしていました。

公式が画質プリセットまで指定しているのです。しかも2段階あります。最小構成は「非常に低い」、推奨構成は「低い」。つまり公式の推奨スペックを満たしても、保証されるのはフルHDの低設定までということになります。

日本を含むグローバル版は2026年9月30日から早期アクセス、10月5日に無料の正式配信です。基本プレイ無料なので、まずPC側の準備から確認していきましょう。

先に結論

フルHDで標準以上を狙うならRTX 5060 Ti 16GBから
公式推奨のRTX 2070は低設定用の基準です。画質を上げるなら一段上を見てください
WQHDや高fpsならRTX 5070以上
韓国版ではRTX 5070でも既定設定で110fpsに届かないという報告があります
メモリは32GBを推奨します
公式推奨は16GBですが、韓国公式が案内する実用ラインは32GBです
SSDの空きを100GB確保してください
MMORPGはアップデートで容量が増えていくため、余裕を持たせるほうが安全です

公式の動作環境(Steam)

まずSteamで公開されている内容をそのまま確認します。

最小推奨
OSWindows 10/11(64bit)Windows 10/11(64bit)
CPURyzen 5 2600/Core i5-10500Ryzen 7 3700X/Core i7-11700
メモリ8GB16GB
GPUGTX 1050 Ti(4GB)/RX 470(4GB)RTX 2070(8GB)/RX 5700 XT(8GB)
ストレージ100GB100GB

DirectXはどちらもVersion 12、ブロードバンド接続が必要です。

画質プリセットの指定が2段階あります

ここがこのタイトルの特徴です。動作環境の「追記事項」に、次の条件が書かれています。

最小構成 — フルHDなら「非常に低い」に設定
公式の原文は「ゲーム内でFHD解像度を使用する場合は、互換性確保のため、グラフィックプリセットを『非常に低い』に設定してください」です
推奨構成 — フルHDなら「低い」に設定
同じ形式で、こちらは「低い」が指定されています
つまり推奨を満たしても低設定までです
RTX 2070クラスは、フルHDの「低い」で動くことを示す基準であって、標準や高画質での快適動作を意味していません
解像度を上げる話は書かれていません
WQHDや4Kについての言及はないので、そこは自分で見積もる必要があります

公式スペックの読み方については公式推奨スペックが当てにならない理由でも扱いましたが、AION2は条件が明記されているぶん親切な部類です。多くのタイトルは条件を書かずに「推奨」とだけ表示します。書いてあるのに読み飛ばすと、期待した画質で動かないという結果になります。

ストレージ100GBという条件

見落とされやすい項目です。最小・推奨のどちらも100GBを求めています。

500GBのSSDだと圧迫します
OSと合わせると、他に入れられるのは大作2本程度になります。当サイトの調査では500GBに入る大作は3本前後でした
MMORPGは容量が増えていきます
アップデートでエリアやコンテンツが追加されるため、配信時点の100GBが上限とは限りません
1TBを基準にしてください
詳しくはSSDの選び方にまとめました。増設する場合の注意点も扱っています
すでに容量が厳しいなら移動できます
Steamは再ダウンロードなしで別ドライブへ移せます。手順はSSDが足りなくなったときの対処をご覧ください

韓国版の実測から見る現実的なライン

韓国・台湾では2025年11月19日から先行稼働しており、実際のプレイ環境での報告が蓄積されています。

韓国公式が案内する実用ラインはRTX 3060 Ti級+32GB
公式の推奨(RTX 2070・16GB)より上の基準が、運営側から別に示されている形です
RTX 5070でも既定設定で平均110fps未満という報告
DLSSとフレーム生成を併用すると平均140fps以上まで伸びるとされています
自由飛行と空中戦が負荷を押し上げます
空を飛び回るゲーム性のため、地上を歩くMMOより広い範囲を描画する必要があります。街中より飛行中のほうが重くなる場面があります
これは韓国版の数値です
配信から約9か月が経過し、パッチも当たった状態のものです。グローバル版で同じ傾向になるとは限らないため、目安として扱ってください

なお公式のベンチマークツールは、2026年8月時点で確認できていません。事前に自分のPCで測りたい場合は、ゲーミングPCの性能を測るで扱っている方法で、手持ちの環境の基準値を取っておくと配信後に比較できます。

アップスケーリングの対応

DLSS 4(マルチフレーム生成)に対応
韓国版では2025年12月のアップデートで追加されました。グローバル版でも同等の機能が提供される見込みです
FSRもフレーム生成込みで利用可能
NVIDIA以外の環境でも選択肢があります
レイトレーシングは情報がありません
対応・非対応について公式な言及は確認できていません
フレーム生成は入力遅延と引き換えです
MMORPGのPvPで反応速度を求めるなら、まず超解像だけで足りるかを試してください。詳しくはアップスケーリングの対応表にまとめました

予算別の構成例

2026年8月の実売価格で確認した構成です。BTOの価格はメモリ高騰の影響で動くため、最新は各社で確認してください。

狙いGPU実売の目安
フルHD・標準設定RTX 5060 Ti 16GB20万4,980円〜
フルHD高fps・WQHDRTX 507025万9,800円〜
WQHD高画質・長く使うRTX 5070 Ti30万9,980円〜
フルHD・標準設定なら20万4,980円から
ドスパラのTHIRDWAVEブランドで、Ryzen 5 7500F・16GB DDR5・500GB SSDという構成です。ただしAION2は100GB必要なので、SSDは1TBへの増設を前提にしてください
RTX 5070が25万円台に入りました
G-Tuneが25万9,800円(3年保証込み)、パソコン工房が26万4,800円(Ryzen 7 7800X3D+液冷)です。MMORPGは長く遊ぶので、保証の年数は判断材料になります
メモリは32GBにしてください
韓国公式の実用ラインです。BTOの増設料金は会社差が大きいので、メモリの選び方で比べてから決めてください
VRAMは16GBあると安心です
RTX 5070は12GB、RTX 5060 Ti 16GB版は16GBです。UE5製タイトルはVRAM要求が読みにくいので、長く遊ぶ前提なら余裕があるほうが無難です

価格帯ごとの詳細は25万円台のゲーミングPC20万円台のおすすめゲーミングPCにまとめています。

MMORPGならではの準備

AION2は基本プレイ無料のMMORPGです。買い切りタイトルとは違う準備が要ります。

回線の安定性が効きます
MMORPGは常時サーバーと通信します。速度の数字よりも応答の速さ(ping)と安定性が重要です。まず有線LANを試してください
長時間の連続稼働が前提になります
1日に何時間も動かすため、冷却と騒音が気になりやすくなります。対策はうるさい原因の切り分けにまとめました
置き場所も影響します
床への直置きはホコリを吸い込み、長時間稼働では差が出ます。詳しくはゲーミングPCの置き場所をご覧ください
電気代も見ておいてください
毎日長時間動かすと積み上がります。GPU別の計算はゲーミングPCの電気代で扱いました

pingの改善方法はオンラインゲームのpingを下げる方法にまとめています。有線化とIPv6の確認は無料でできるので、機材を買い足す前に試してください。

配信スケジュール

早期アクセス — 2026年9月30日から
ファウンダーズパック購入者向けに、正式配信より5日早く先行アクセスできます
正式配信(無料開放)— 2026年10月5日から
SteamとNCのプラットフォーム「PURPLE」で配信されます。北米・南米・欧州・日本にサーバーが用意される予定です
日本語はフル対応です
UI・音声・字幕まで日本語に対応するとされています
BTOの納期を逆算してください
受注生産のBTOは注文から1〜2週間かかることがあります。配信直前だと間に合わない可能性があるので、9月上旬までには決めておくと安心です

よくある失敗

「推奨」を満たせば快適だと思う
公式の推奨は、フルHDでプリセット『低い』という条件付きです。標準以上の画質を求めるなら別の基準で考えてください
ストレージ100GBを見落とす
500GBのSSDだと、OSと合わせて他に入れられるのは大作2本程度になります
メモリ16GBのまま組む
公式推奨は16GBですが、韓国公式が案内する実用ラインは32GBです
配信直前にPCを検討する
早期アクセスは9月30日です。BTOの納期を考えると、9月上旬までに決めておくのが現実的です
韓国版の数値をそのまま当てはめる
配信から9か月経過しパッチも当たった状態のものです。グローバル版で同じとは限りません

よくある質問

Q.AION2の推奨スペックはどれくらいですか?

A.Steam公式ではCPUがRyzen 7 3700XまたはCore i7-11700、メモリ16GB、GPUがRTX 2070(8GB)またはRX 5700 XT、ストレージ100GBです。ただし追記事項に「フルHD解像度ではグラフィックプリセットを『低い』に設定してください」と書かれており、この基準は低設定での動作を示すものです。標準以上の画質を狙うならRTX 5060 Ti 16GB以上を目安にしてください。

Q.最小構成でも遊べますか?

A.遊べますが条件があります。最小はGTX 1050 Ti(4GB)・メモリ8GB・Ryzen 5 2600またはCore i5-10500で、フルHDでは「非常に低い」プリセットを指定されています。推奨の「低い」よりさらに下の設定になるため、見た目はかなり簡素になります。

Q.ストレージはどれくらい必要ですか?

A.公式は最小・推奨とも100GBを求めています。500GBのSSDだと、OSと合わせて他に入れられるのは大作2本程度です。MMORPGはアップデートで容量が増えていくため、1TBを基準にすることをおすすめします。

Q.メモリは16GBで足りますか?

A.公式推奨は16GBですが、韓国公式が案内する実用ラインは32GBです。先行稼働している韓国版の運営が別の基準を示している形なので、余裕を持たせるほうが安全です。

Q.RTX 5070なら快適ですか?

A.韓国版の報告では、RTX 5070でも既定設定で平均110fpsに届かないとされています。DLSSとフレーム生成を併用すると平均140fps以上まで伸びるという報告があるため、アップスケーリングの併用が前提になります。なお韓国版は配信から約9か月が経過した状態の数値なので、グローバル版で同じ傾向になるとは限りません。

Q.公式のベンチマークツールはありますか?

A.2026年8月時点では確認できていません。配信前に自分のPCの実力を測っておきたい場合は、他のタイトルや汎用のベンチマークで基準値を取っておくと、配信後に比較できます。

Q.DLSSには対応していますか?

A.韓国版では2025年12月のアップデートでDLSS 4(マルチフレーム生成)に対応しました。グローバル版でも同等の機能が提供される見込みです。FSRもフレーム生成込みで利用可能とされています。

Q.いつから遊べますか?

A.早期アクセスが2026年9月30日から(ファウンダーズパック購入者向け)、無料の正式配信が10月5日からです。SteamとNCのプラットフォーム「PURPLE」で配信され、日本語はUI・音声・字幕までフル対応とされています。

まとめ・次に読みたい記事

AION2の動作環境で、いちばん注意すべきなのは画質プリセットの指定です。

最小は「非常に低い」、推奨は「低い」。公式が2段階で条件を明記しているタイトルは珍しく、書いてあるぶん親切ですが、読み飛ばすと期待した画質で動きません。RTX 2070クラスはフルHDの低設定で動く基準だと理解してください。

標準以上の画質を狙うなら、フルHDでRTX 5060 Ti 16GB(20万4,980円〜)、WQHDや高fpsならRTX 5070(25万9,800円〜)が現実的なラインです。メモリは韓国公式の実用ラインに合わせて32GBを推奨します。

そして見落とされやすいのがストレージです。100GBという条件は、500GBのSSDにはかなり重い数字です。1TBを基準にしてください。

早期アクセスは9月30日から。BTOの納期を考えると、9月上旬までに決めておくと余裕を持って迎えられます。